出版社内容情報
筆者は、東京やワシントン、モスクワを世界の中心として認識してきたが、地球は球体である。それならどこが中心でもおかしくないという認識を得た。そして沖縄県の久米島にある新垣の杜を中心に世界史を描き、自分のナショナリズムについて考えてみることにした。沖縄学の仲原善忠の思想に出会い、彼の上梓した『久米島史話』をガイドとして、沖縄人と内地人のアイデンティティーの差異を浮き彫りにしようと試みる。その結果、数々の権力に翻弄されながらも久米島という独自性を失わずに生き延びてきた人々の経済原則に忠実な姿が見えてきた。
内容説明
沖縄県の久米島にある新垣の杜を中心に世界史を描き、自身のナショナリズムについて考える。
目次
ソ連帝国の自壊
亜民族(ナロードノスチ)
根室
ユタ
死者と生者
ニライ・カナイ
堂のひや
マブイ
君南風
聞得大君
三朝交替
幕藩体制の中の異国
沖縄にとっての保守思想
100年の空白の後に
ガラサー山での三鳥モンダ王
学問の島
ウランダー
アメリカ帝国主義
琉球処分
文明開化
沖縄人とは
勝組
復古と反復
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年東京生まれ。79年同志社大学神学部入学。同大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省。在ロシア連邦日本国大使館に勤務。95年より外務本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、東京拘置所に512日間勾留される。『国家の罠』(2005年、新潮社)で毎日出版文化賞特別賞、『自壊する帝国』(2006年、新潮社)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ted
犬養三千代
やし
兵衛介
まっちゃん