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出版社内容情報
「日本の庭園」には、花鳥風月を愛する日本人の古からの自然との触れ合い方、そして自然への憧憬の念が凝縮されている。60歳を機に政界を引退した元首相・細川護熙氏が庭園を通じて、そんな日本人および東洋人の持つ自然観に寄せる深い共感。さらに「閑居隠棲」をキーワードに、この世に対し多くを望まず自然のなかで心静かに生きることを理想とする、自らの人生哲学を語ったエッセイ集。
細川護熙[ホソカワモリヒロ]
著・文・その他
内容説明
陶淵明の閑居隠棲に思いをはせ、雪舟の庭に山水画の遠い投影を読み解く。湯河原の私邸・不東庵の庭から眺め見た陰影に富んだ人生の景観。珠玉の随想集。
目次
第1章 閑居の庭(草庵と庭;山水と山水 ほか)
第2章 庭を作る技、伝える技(四神具足の地となすべし;龍安寺の襖絵と庭 ほか)
第3章 ゆかりの庭をめぐって(鯖街道の古庭;ワマカシとモッコス ほか)
第4章 芸術家のいる庭(庭と絵画;雪のごとく、また舟のごとく ほか)
第5章 自然のなかの庭(夜の庭から;僧はたたく月下の門 ほか)
著者等紹介
細川護煕[ホソカワモリヒロ]
1938年、東京生まれ。上智大学法学部卒。朝日新聞記者、参議院議員、熊本県知事を経て、1993年内閣総理大臣。六十歳を機に政界を引退。神奈川県湯河原の自邸「不東庵」で陶芸を始める。現在は、作陶のほか、書、画、茶杓作りなども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
20
脱原発では見直した人。 書棚で目が留まり借りた。 殿は日本庭園がお好きなようである。 自然とともに生きる。 原発は反自然だから 自然を守れない。 反対することとなる。 殿はまた、慶滋保胤『池亭記』 が『方丈記』の先蹤(せんしょう、 先例、広辞苑)という(38頁)。 例えば、精神的にまいった人も、 日本庭園でしばらく癒されると、 下手に病院や薬に依存しなくても、 治癒効果がありそうな気がする。 最古の庭作りの書『作庭記』 (58頁~)も興味深い。 2014/06/15
夢仙人
0
本書に記載のあったお庭を回りたい。2010/12/13