小説道場

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093877411
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0095

内容説明

「高層の死角」「腐蝕の構造」「人間の証明」…幾多のベストセラー作品を世に送り出して42年、著作350冊を超えた今もなお“小説峰”の山頂を極め続ける著者が“よき書き手、いい読み手”になる法を実践的指南。―小説道場とは人間道場である。

目次

作家になるための原体験
作家の条件
文章論―言葉の六大機能
文体論
構成とアイディア
書き始めと結末
実作のサンプル
小説の環境
作家の人生
プロットの立て方
自作品の解説
合作、共作、コラボレーション
総論

著者等紹介

森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年(昭8)埼玉県熊谷生まれ。青山学院大学文学部卒後、九年余ホテルマン生活を送る。都市センターホテル在職中、そこを仕事場にしていた作家・梶山秀之に刺激を受け小説を書き始める。69年『高層の死角』で第十五回江戸川乱歩賞受賞。73年『腐蝕の構造』により第二六回日本推理作家協会賞受賞。73年『人間の証明』を皮切りに「証明」シリーズが大ヒット、ミステリーから時代小説と幅広いジャンルで数々の話題作を世に送り出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あうる

4
森村氏の書く小説(家)論は普遍的なものだ。それをこの分量で重複もそのままにひたすら書いているという意味に於て、これは鍛錬の場「道場」と云えるのかも知れない。因みに、氏は現在実際に小説教室にて後進の指導にあたっており、うち何人かは既にデビューを果たし得ている。2014/01/05

ラツマピック天国

3
小説の書き方を懇切丁寧に教えてくれる実用書、ということではなく、小説及び小説家の要素について、森村氏の個人的な経験に則しながら解説してくれていました。小説を書く意欲の源泉について、金銭欲や名誉欲よりも「表現欲」から突き動かされるものでなければ、結局うまくいかない、とのことでした。個人的には言論界の中でのタブーの一つを取り扱った『悪魔の飽食』を書いた際の周辺の動きについて、興味深く読みました。2024/03/11

benzacover1

3
物書き志望にはぜひ読んでもらいたい。視点や描写、文体など誰しも迷いそうなことが明確に書かれている。また、小説とはなにか、小説の在り方の見解といった精神論も鼻につかない程度に散りばめられており、指針となる。作者の自慢や懐古的な思想も無いではないが、そこはご愛敬。書き方本として必要なことは十分すぎるほどに書かれているので、不満はない。一読、二読して終わりではなく、辞書のように、わからないことに出会ったら、該当箇所を探して読むという読み方もおすすめ。2010/06/30

黒とかげ

2
小説に関して網羅している。いや、網羅されすぎだろう…。構成がバラバラで順を追って説明されてはいないし、内容もそこまで際立ったものでもないが、情熱は確かに伝わった。2018/07/23

2
すごい本を読んでいる人だなあという印象。自分には森村さんのように語れるほど読書をしていないのでここで紹介されている本をゆっくり読んでみようと思った。作家側から見て読者をどうみているのか、編集はどうなのか知れて面白かった。ただこの人の私見ではあるので一つの意見として見るべき。今まで森村さんが生きてきて感じたことを区分して紹介されている感じ。前半は小説を描く参考になりそう。後半はうーん、私見が多いかなあ。2015/10/25

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