不東庵日常

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不東庵日常

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  • サイズ B6判/ページ数 256,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093875073
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

60歳を機に政界を引退した元首相の著者が、湯河原の自邸・不東庵に隠棲して読書と作陶の日々を綴った随想集。己を見つめ、たゆまぬ研鑽を積む姿を伝える、『週刊 やきものを楽しむ』に連載され好評を博した文章に、細川氏のこれまでの、そしてこれから生きていくうえで生活の核となる読書論を加えて1冊に。今や陶芸家としても知る人ぞ知る細川氏の、生き方への洞察とやきものへの熱い想いに満ちた文章は、人生の晩年をいかに充実させるかという示唆に富み、人生後半にさしかかった世代の方々に深い共感を呼ぶことだろう。 近況を伝える写真15点が入り、巻末には、細川氏の毎日を支える本「わたしの残生100冊」のリスト付き。

細川護熙[ホソカワモリヒロ]
著・文・その他

内容説明

湯河原の私邸・不東庵での晴耕雨読と作陶の日々。元首相の充実した残生の実践。

目次

第1章 晴耕雨陶(晴耕雨読の日々;轆轤の修業;茶陶と桃山人 ほか)
第2章 残生百冊(残生百冊―わたしの読書法;かかるも退くも、時の潮合い―信長を読む;命もいらず、名もいらず―『西郷南洲遺訓』と『言志四録』;月よみの光を待ちてかへりませ―良寛さんの人と詩;功成りて身退くは、天の道―『論語』と『老子』『荘子』 ほか)

著者等紹介

細川護煕[ホソカワモリヒロ]
1938年、東京生まれ。上智大学法学部卒。朝日新聞記者、参議院議員、熊本県知事を経て、1993年内閣総理大臣。六十歳を機に政界を引退。神奈川県湯河原の自邸「不東庵」で陶芸を始める。陶芸家としての号は「不東」
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nob

6
55年体制を壊して小選挙区比例代表並立制を通したことで有名な政治家の著書。数年前の都知事選に立候補したことも記憶に新しい。熊本藩主の家系に生まれ「晴耕雨読」を実践するために60歳で政界を引退した著者は陶芸に魅せられ、湯河原の不東庵で轆轤を回す日々を送っている。登場人物たちは細川氏を含めてどこか浮世離れし、見ている世界が違うと思うが、羨ましい生活を送っていると感じた。後半は細川氏が再度読みたい100冊の紹介。終始、細川氏の教養の深さを窺い知れる一冊。2017/07/28

拓陽(いっぽまえへ)

1
細川護熙さんの生き方は心の強さを感じる。総理をされている頃は、私も政治についてあまり詳しくなかったので、その良し悪しはわからないが、この方の思想は書籍を読むとわかってくる。それはさておき、細川氏の引退後の静かに流れる有意義な生活は憧れる部分が多い。書物を読むだけで心が落ち着いたり、学んだり、聡明になったりと感じるところが多い。読書の中だけでも俗を離れることができた。2021/10/09

オノ版図

1
恥ずかしながら刀剣ブームに乗っかりまして、細川家伝来の刀剣に興味を持ち、そこから持ち主である細川家代々の当主たちにまつわる本を手に取るようになりました。護煕さんをはじめとして、登場する皆さんが雅というか浮世離れしているというか。「無人島に何か一つ持って行けるなら何にする?」という問いに「論語」と答える方はじめて見ました。論語て。2015/12/10

てるあき

1
細川家の歴史や幼少期からの古典教育が、今の護煕さんの生き方の柱になっている。不東庵での暮らしは閑居を旨とし、晴耕雨読、探鳥、作陶、茶花、書、釣り等の趣味を楽しんでいる。残生百冊の熟考で、これからの護煕さんの生き方がさらに確かなものに。歴史を動かした尊敬できる人物、文豪の書物から生きる力を学んでいる。信長、蓮如、吉田兼好、利休、良寛、西郷隆盛、鴨長明、漱石、芭蕉、蕪村、孔子など。今の日本はゆとり教育に失敗し、子供たちの学力向上に躍起になっているが、情操教育や心の豊かさを育む教育も忘れないでほしいものだ。2015/01/01

lilysX

1
作者が幼少時にうけた古典教育が興味深かった2014/01/31

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