鉄の花―町工場短編小説集

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093874731
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

鉄を削るように書いてみたかった。

長い年月旋盤に向かい合っていると、つくづく鉄は生きものなんだと思う。鉄が匂う、鉄が泣く、鉄が歓ぶ。職人はそれら、鉄の声に動かされる。 自ら練達の旋盤工として鉄を削り続けた著者が、旋盤の唸りと油塵とキリコ(切り屑)の舞う中に見た人生模様。「天井の車輪」「淘げ屋」「ことば」「ばっけの客」「新参者」「二度咲き」など、職人たちの命の道具「手」をキーワードに展開する、町工場の変遷と職人たちの哀歓を描く六つの短編集。

内容説明

職人のいのちの道具、「手」をキーワードに職人の粋と哀歓を描く町工場小説の佳篇。

著者等紹介

小関智弘[コセキトモヒロ]
1933年、東京生まれ。都立大学付属工業高校卒。旋盤工として町工場で働きながら、執筆活動を続ける。『大森界隈職人往来』(朝日新聞社)で第八回日本ノンフィクション賞受賞
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