出版社内容情報
古今東西、眼の障害に悩みながら偉大な仕事をなしとげた人や眼病を克服した人がたくさんいます。日本を代表する眼科医である著者が、歴史的事件、人物、芸術作品などを題材にして、「眼」について面白く、わかりやすく語っています。
内容説明
病み悩む眼、悲しく美しい眼、眼にドラマがある、眼が歴史をつくる、スーパー眼科医が古今東西の「眼」を診断。
目次
(1) 歴史上の人物(漱石の松山行きのきっかけになった井上眼科で出会った美女;なぜ樋口一葉は近視なのに眼鏡をかけなかったのか? ほか)
(2) 小説&物語(百人一首より「蝉丸」「三条院」の美しくも悲しい物語;「かんじんなことは、目に見えないんだよ」。『星の王子さま』が教えてくれる人生の真実 ほか)
(3) 絵画&映画(『病草紙』の「雀目の女」に見る鎌倉時代の眼科手術;名画『カサブランカ』のワンシーン、君の瞳に乾杯! ほか)
(4) 音楽&オペラ(『壷坂霊験記』の主人公・沢市の失明の原因は?;津軽の坊様、高橋竹山の三味線は盲目の音感から生まれる ほか)
(5) 研究&開発(視力表のルーツは夜空の星にあった?;イギリス人、オルコックが見た、まぶたを裏返しこする治療とは ほか)
著者等紹介
安達恵美子[アダチエミコ]
1937年東京生まれ。千葉大学医学部を卒業後、助手、助教授を経て、1984年に教授に就任。国立大学医学部で初めての女性の臨床系教授。また、オランダ、ドイツ、スイスなどの大学、研究所で研究生活を送り、専門は「視覚の電気生理学」。1988年ドイツ大統領より、日独文化学術交流への貢献で「シーボルト賞」を受賞、2000年に日本医師会医学賞と日本眼科学会賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。