出版社内容情報
マンガ・アニメ業界の論客にしてご意見番である著者が、世界各地のマンガ事情を直接取材し、今や世界に誇れる日本文化の代表に出世したマンガ・アニメ業界を、ビジネス戦略の視点で捉え直した新基軸の書き下し書。
文豪夏目漱石の孫にして、論理的な手塚治虫解析、マンガ評論を語らせたら右に出る者がいない著者が、単なるマンガ・コラムニスト、エッセイストの枠を越え、出版界を大きく支えるマンガ、コミックス、アニメ文化の国際的な地位低下の機微を敏感に捉えて業界人に発した啓発の書である。それと同時に、経済のグローバリゼーションに青息吐息で米国を追走する日本が、実は唯一文化的輸出産業であるマンガ産業においても、国際規範に置いていかれる可能性も指摘。未曾有の出版不況の中で、希望の光であるマンガですら救世主たりえない現状を、様々な人に会い、海外取材を敢行する中で、いかに解決していくべきか、独自の観察眼と洞察力で著したマンガ的構造改革処法のビジネス書である。
内容説明
どうする日本マンガ。夏目房之介が世界各地で見た「国際化」にとまどうマンガ・アニメの現状。脱「カモネギ化」構想つき世界マンガ論書き下ろし。
目次
第1章 マンガと異文化
第2章 私のマンガ「国際化」前史
第3章 一九九九年、私的マンガ「国際化」元年
第4章 「国際化」の先人達
第5章 アジアからみる日本
第6章 これからのマンガ
第7章 マンガ・世界・戦略
著者等紹介
夏目房之介[ナツメフサノスケ]
1950年8月、東京に生まれる。獅子座A型。青山学院大学文学部史学科卒業。マンガ家、イラストレーターとしてのみならず、評論、エッセイ、講演、テレビなど幅広い分野で活躍する。海外ではマンガ評論家として高い評価を受け、各国のシンポジウムにも度々招聘されている。1999年、マンガ評論における業績で第三回手塚治虫文化賞特別賞を受賞
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感想・レビュー
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