- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
出版社内容情報
AV・オウム・売春・沖縄・薬害エイズ…。時代を画する事件に関わり、メディアに翻弄された人々の心の漂流点は?。抜群の取材力で、発表直前から高い評価を集めた20世紀末ニッポン・ルポルタージュ集。
「自分探し」「自己実現」「心の時代」??。「生きること」は、いつからこんな言葉をなぞることにすり変わったのか。耳障りのよい「情報」を鵜呑みにして生きる私たちは、もしかしたら癒しがたい<情報依存症>に侵されているのではないのか。 本書は、実力派の新人ノンフィクション作家として注目を集めはじめた著者が、風俗業界を皮切りに、大災害に見舞われた奥尻・神戸、オウム真理教事件・エイズ薬害運動の中心地・東京、少女暴行事件と基地問題に揺れた沖縄など全国を歩き回り、メディアのつくり出す「物語」がいかに感傷的か、現実がいかにクールか、人がいかに情報に無防備かを、やわらかいが確かな筆致で描き出します。 それだけでなく、事件のルポをとおして、自分らしさの本当の意味や、人がただ生きることの価値をもう一度見出そうとする視線もすがすがしい好著です。 荒木経惟氏のモデルとして写真家とともに過ごした濃密なひと時を描く「モデルの時間」、岡崎京子氏の代表作『Pink』を引用しながら、メディアの語る<幸福のカタチ>におびえオウム真理教へと傾斜していった女性信者たちを描く「フェミニズムは何も答えてくれなかった」など、鋭いが偏りのない感性のひらめく文章は読
内容説明
20世紀末ニッポン・ルポ。抜群の取材力としなやかな感性で描く、AV・オウム・売春・フェミニズム・沖縄・神戸・HIV+荒木経惟との「モデルの時間」。
目次
光の町のAV女優
風の中の雌鶏
フェミニズムは何も答えてくれなかった―オウムの女性信者たち
「私」の漂う空間
モデルの時間―荒木経惟と過ごした冬の日の午後
向こうの島の出来事
ひめゆりの物語は、もういらない
過ぎ去った「運動の季節」―沖縄県民投票
作られた伝説―神戸レイプ多発報道の背景
「市民」という幻想―エイズ薬害運動の気分
旅人の住処
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seichan
こにいせ
かみーゆ
kama-chan
ラブミーテンダー