真犯人

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093864251
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

2015年ミステリー界のダークホース!

東名高速道路裾野バス停付近で、男性の他殺死体が発見された。被害者・須藤勲は41年前、息子・尾畑守を誘拐されており、遺体は発見されたが事件は未解決のままだった。静岡県警の日下刑事は、須藤の死と誘拐事件に関連性があると捜査を開始する。尾畑守くん誘拐事件については、時効直前の昭和63年夏、県警の威信をかけて再捜査が行われていた。日下は再捜査の指揮をとった当時の管理官・重藤成一郎元警視に面会を求める。
41年前、静岡県で起きた幼児誘拐事件。
26年前に時効成立した事件が、いま再び動き出す。
二度敗北した静岡県警に、三度目の機会はないはずだった。

【編集担当からのおすすめ情報】
江戸川乱歩賞受賞作『誘拐児』から7年、
誘拐ミステリーの新たな金字塔、誕生!

翔田 寛[ショウダ カン]
著・文・その他

内容説明

誘拐×時効、二度敗北した静岡県警。三度目の機会は、ないはずだった。第54回江戸川乱歩賞受賞作『誘拐児』から七年、時効ミステリーの歴史を塗り替える新たな金字塔!

著者等紹介

翔田寛[ショウダカン]
1958年東京生まれ。2000年「影踏み鬼」で第二二回小説推理新人賞を受賞しデビュー。2008年『誘拐児』で第五四回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こうじ

219
⭐️⭐️⭐️3/5 面白かった(*^_^*)時効前の刑事の執念!なかなかです。^_^昭和の誘拐事件では懐かしさを感じる場面も。そういういえば多摩川に巨人のグラウンドがあったのを思い出させてくれたよ。昔の方が地域密着したのかなぁ〜^_^2016/03/27

いつでも母さん

179
『誘拐児』『祖国なき忠誠』を読んでから数年後に読んだ翔田作品がこれ!地味だ(汗)14年前の事件を、それこそ重箱の隅をつつく様に取り組む刑事たちの熱意と姿勢に頭がさがる思いだった。こんな刑事たちがいる事にまだまだ警察は、日本は捨てたもんじゃないと感じた次第(願望か?)14年前の事、私ならどれだけ覚えているだろう・・なんて思いもするが、当事者は、家族は、犯人?は忘れる訳もなく縛られて時間は止まったままだっただろう。モヤモヤした霧が晴れるようだったラストに、姉・理恵に安らかな日々が訪れることを願って本を閉じた。2015/11/20

紫 綺

168
熟年男性の殺人事件を発端に、過去へと遡る時効ミステリー。41年前に迷宮入りした幼児誘拐事件を紐解く警察官たちの、アツい捜査が読者を煙に巻くハードタッチの一冊。2016/04/13

utinopoti27

143
高速道路のバス停脇で発見された高齢男性の刺殺体。再捜査の甲斐なく未解決となった41年前の男児誘拐死体遺棄。2つの事件の密接な関りに踏み込む日下部警部補の前には、複雑に絡み合う「人の業」が立ちはだかる。昭和から平成へ、時を超えた執念の捜査リレーは真犯人に届くのか・・。奇抜なトリックも猟奇的な現場もなく、ただひたすら続く地道な積み上げ捜査。個性あふれる刑事たちのプライドが、執念が、ひたひたと真実に迫る過程に思わず息をのむ。そして胸を打つ感涙のラスト。まさに人間ドラマの極み、警察小説の王道がここにある。2019/12/08

まちゃ

142
刑事たちの執念の捜査を丹念に描いていて引き込まれました。物語の一つの山場が時効まで1年となった昭和63年の再捜査という時間軸の設定が新鮮でした。面白かったです。おススメです。/昭和49年に発生した幼児殺害事件。時効まで1年となった昭和63年の静岡県警本部長の肝いりで設置された特別捜査本部による再捜査。そして平成27年に殺害された男児の父親が殺されたことから41年前の未解決事件が真相に向かって動き出す。2016/02/13

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