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夏の果て

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093863667
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

元電通トップクリエーター鮮烈な自伝的小説

電通時代にJR東日本『その先の日本へ』などのCMを制作し世界各国の賞を獲得。その後、独立して日本初のクリエーティブエージェンシーTUGBOAT(タグボート)を設立したトップCMクリエーターとして知られる岡康道氏が初めて書き下ろした鮮烈な自伝的小説。
CM制作会社を経営している主人公は、幼少期に父親に連れられ佐賀県から上京。東京オリンピックに沸く池袋に育った。実業家の父親の事業も成功していたかに見えていたが、19歳のときに父親が5億円の負債を残し失踪してしまう。苦学しながら大学を卒業し、バブルまっただ中の大手広告代理店に就職する。百鬼夜行の業界を生き抜いていく主人公。仕事は成功し賞も多数獲得する。しかしその裏に暗くまとわりつくのが父親の影だった……。
「公害だ」「はい?」「公に対する害です」「もしかして、僕のことですか」「キミのことなど知らない。キミが作ったCMは公害だ、と言っているんだ」(本文より)
失踪した父親に翻弄される青年の人生を縦軸に、生々しいCM制作現場での戦いを横軸に描いた本格長編小説。
「圧倒的な主人公の人間力に引き込まれ、一気読みでした」ほか書店員さん絶賛!

プロローグ
第一章 嬉野
第二章 川副
第三章 椎名町
第四章 府中
第五章 東長崎
来六章 千早町
第七章 千川
第八章 銀座
第九章 東葛西
第十章 国分寺
第十一章 築地
第十二章 神谷町
エピローグ

内容説明

僕が19歳の冬、父が失踪した。5億円の負債を残して。そして、僕はバブルに沸く狂乱の広告業界へ身を投じていった…。謎の経歴の父親に翻弄される青年の人生と生々しいCM制作現場での戦いを描く鮮烈な作品。元電通トップクリエーター、初めての自伝的小説!

著者等紹介

岡康道[オカヤスミチ]
1956年佐賀県に生まれ東京に育つ。早稲田大学法学部卒業後、株式会社電通に入社。CMプランナーとしてJR東日本、サントリーなど時代を代表するキャンペーンを多く手掛ける。97年、JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤー受賞。99年、日本初のクリエイティブ・エージェンシー「TUGBOAT」設立。ACCグランプリ、TCC最高賞ほか多数受賞。『夏の果て』は初の書き下ろし小説である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MJ

18
去る7月31日に急逝した岡康道氏の自叙伝的小説。日本の高度経済成長期に生まれ、テレビCMの黄金期にクリエイターとして活躍する主人公が、父親の葬儀のため、8年振りの休暇を取り、菩提寺の山門にたたずむシーンから小説は始まる。主人公吉田秀一の名前は電通第四代社長吉田秀雄へのオマージュ?高校の同級生「若松」はコラムニストの小田嶋隆?当時のカルチャー、時代を支配する空気に強烈な郷愁を感じた。ご冥福をお祈り致します。2020/08/19

007

9
★★★☆☆ 誰もが目にしたことがあるだろうCMを多数手がけた元電通マンの赤裸々な手記。19歳の時に父が5億もの借金を踏み倒して失踪。自分の身に起きたことなのに、どこか客観的でジタバタしないのがこの方の凄いところ。幼少時から浮き沈みの多い環境だったゆえか?常に父の影を引きずっていて、バブル最盛期の業界にいても華やかさとは一線を画していたように感じた。2013/11/14

ひろ☆

6
元電通トップクリエーターの自伝的小説。電通入社後の話は面白かった。2013/11/17

かずぴー

2
早稲田から電通から独立した人の自伝ぽい小説。本を書くのって難しいけど、誰でも1つの本は書ける。そうです、自伝です。自分の事は誰よりも詳しいもん。2014/12/06

まり

2
面白かった。俯瞰で見る。2013/11/13

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