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夢で逢いましょう

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  • サイズ B6判/ページ数 572p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093862967
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ある富豪の遺産の秘密を知るオウムが、半世紀近い記憶を宿しながら生きている。その行方を追ってほしい……。そんな依頼を受けた幼馴染みの探偵・及川三郎に誘われて、この春に定年退職したばかりの日浦昌二は、オードリー探しに協力する。その過程で、男たちがたどったのは、輝いていた青春時代の思い出と、「人生最後の恋」だった。
オードリーを追い求める男たちの旅は、いつしか60年代から70年代の“あの頃"の記憶へと繋がっていく。缶ピー、バイタリス、MG5、ゲバゲバ、街頭詩人、グループサウンズ、新宿騒乱事件、ジェットストリーム、そして「夢で逢いましょう」……。
あの頃の空気が現代によみがえる長編ミステリー。

内容説明

数十年ぶりに再会した幼馴染み三人組―定年退職した昌二、現役の探偵・三郎、そして陰のある誠一郎が還暦を迎えて探し求めたものとは。友情?冒険?最後の恋?直木賞作家のノスタルジック・ミステリー。

著者等紹介

藤田宜永[フジタヨシナガ]
1950年福井県生まれ。早稲田大学中退後、73年渡仏。80年に帰国後、86年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞、96年『巴里からの遺言』で日本冒険小説協会最優秀短編賞、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kishikan

14
タイトルになっている「夢で逢いましょう」という言葉に惹かれこの分厚い本を購入。そう、これは60年代から70年代を少年そして青春時代として駆け抜けてきた人達のためのミステリー。お笑い三人組をはじめ、TVやラジオ、唄や社会、街並み全てがストーリーに活きて、まるで思い出の宝石箱のようだ。始めの部分は、懐かしい歌や出来事を無理やり物語にしつらえた、という感もないではないが、中程からはミステリとしても面白く、ジェットストリームを絡めた話などは、読ませてくれます。でもこの本、若い人達には受けるかなぁ。それが心配。2011/07/15

みんさね 

5
ミステリー要素はおまけみたいなもので、人物相関と青春時代回顧が読みどころ。年代的には約一回り半上の方達の話ですが、曲も番組も商品もみんなわかって楽しめました。頁数苦になりません。しかし、「バットがない。タマもない。・・・グリースをたっぷり塗り込んだ小さなキャッチャーミットがふたつ、・・・」スゲー表現。2012/01/05

hideboo

5
かつての“お笑い三人組”が五十年の時を経て再び巡りあうって、想像しただけでも素敵な事です。元気な二人と傷心気味の一人も、イザとなれば行動力を発揮し、未だ現役であるところを見せつけられました。自分も含めて、今の若者のほうが元気がないように思えるほど、ワクワクして500頁超のボリュームをものともせず読み進められました。所々で自分だったらと考え込んでしまい、10年後、20年後に再読したい作品です。2011/05/29

むぎじる

4
不動産会社社長の大道清史が、昔飼っていたオウムのオードリーの捜索を探偵の及川三郎に依頼する所からこの話は始まる。オウムを探していくうちに、小学校の頃「お笑い三人組」と呼ばれていた、友達の昌二や誠一郎に出会う。捜索の過程でさまざまな人々にも出会う為、登場人物がとても多かったのだけど、こんがらがる事無く読み進められた。時代描写がとても細かく書かれているため、日本が一番元気だった1960年以降にタイムスリップできたような楽しさが味わえた。2012/02/29

いもぷ

4
私には世代が上過ぎてノスタルジックなことは全然わからなかった、残念。この作家さん、年配でもかっこいい人ばかり出てくる作品が多かったけど、現実っぽい歳相応のおじさん達でよかったです。2011/09/20

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