女ともだち

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  • サイズ B6判/ページ数 153p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093862714
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

角田光代、井上荒野、唯野未歩子、栗田有起、川上弘美さんら人気作家5人が描く「女ともだち」。主人公は誰もが「派遣」。仕事や恋をからめた「友だち模様」が、じんわりとくっきりと描かれた魅力たっぷりの小説集。

内容説明

女ともだちは、恋人よりも愛おしい。人気女性作家たちが書き下ろした、それぞれの“女ともだち”。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年生まれ。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞

井上荒野[イノウエアレノ]
1961年生まれ。89年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞を受賞

栗田有起[クリタユキ]
1972年生まれ。2002年『ハミザベス』ですばる文学賞を受賞して作家デビュー

唯野未歩子[タダノミアコ]
1973年生まれ。女優。2005年、初の監督映画「三年身篭る」の原作を執筆し小説家デビュー

川上弘美[カワカミヒロミ]
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』で紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

団塊シニア

67
5つの短編すべてが派遣社員として働く女性が主人公、角田光代の「海まであとどのくらい?」がいい!ストーリーの上手さ、嫉妬、友情、微妙な人の動きと場面の情景描写は物語を引きたててる。2013/04/11

b☆h

41
女友達をテーマにしたアンソロジー。うまくいってない時、〝仮〟だと思うことで楽になることもあるだろう。でも、人生に〝仮〟なんてものはないと教えられる「海まであとどのくらい?」女ともだち、という枠で考えるとよく分からないけど、自分の中で一つのストーリーが浮かんで少し切なくなる「野江さんと蒟蒻」なかなか現実離れしてるけど、こんな関係素敵だなぁ、と感じた「その角を左に曲がって」いい!まさに女友達っぽさが描いてた「握られたくて」つかみどころのない不思議な短編「エイコちゃんのしっぽ」。女友達ってやっぱり必要。2023/05/25

あつひめ

40
これまた豪華な作家人。それぞれの作家さんがつくりあげる「女ともだち」。派遣と言う宙ぶらりんな環境の中での付き合いって、友だちのような・・・ライバルのような・・・同士のような・・・いろいろな感情で目が回りそうになるかも。そうでなくても女と言う生き物は独特の心を持っているから。唯野さんの「握られたくて」はちょっといい味出している気がします。女のあせり・・・既婚も未婚も関係ないのよね。自分の人生をどう生きるかいつも考えている。居場所って、永遠に同じじゃなくその時ごとに作るものかもしれない。2010/10/05

まったん

34
なんでも言い合える友人っていいなぁ。女友達ならではの軽口を叩く感じ、好き。元同僚の仲良しグループの話1つ、幼なじみの話1つ、年の離れた友達の話2つ、女友達の話はどこいった?話1つ、の短編5つ。井上荒野の話はいつも不思議で視点がズレてて でもなんか好き。《エイコちゃんの…》くじけそうになるとエイコちゃんのしっぽを触らせてもらう。公園のベンチでさわさわしっぽを触る人、触られる人を想像して、なんだか可笑しくてくすぐったくて だけど晴れやかな気持ちになる。この二人の関係 つかみ所がないけど癒される。2014/01/31

nyanco

34
角田さんの作品、派遣先で仲良しだった5人組が5年ぶりに集まる。皆、仕事に成功したり家庭を持ったりと変わったのに、私だけが相変わらず派遣のまんま。私はいつまでも仮の場所から抜け出せないの?遣社員の自分に価値を見いだせずにいる主人公の気持ちを絡めて描く辺りがやはり巧い。井上作品は、井上さんが描くと蒟蒻ですら薄気味悪くなっていうのが凄い。『女ともだち』と『派遣』というくくりで描かれた短編集、さっくりとしていましたが、各作品、各作家さんの味が良く出ていました。ただ、ハードカバーで敷居を高くしなくても良かったかも…2010/04/05

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