寂しい写楽

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093862509
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人気作家宇江佐真理が謎の絵師写楽に迫る!
人気時代小説家宇江佐真理が、デビュー前から温めていたテーマに取り組んだ。
江戸の繁栄の狭間に一瞬だけ光り輝いた、奇矯の絵師の真実に迫る渾身の一作。

内容説明

葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴など当代きっての戯作者の生き方を大きく変え、世界の芸術家を後世、興奮と熱狂の渦中に巻き込んだ幻の絵師の創作の夢と絶望―。それをとりまく戯作者たちの見果てぬ情熱をふますところなく描き、江戸という時代の本質に迫った、時代小説の第一人者による長編小説の意欲作。ついに刊行。

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年、函館市生まれ。函館大谷女子短期大学卒業。95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keiトモニ

48
“それがしは役者の素顔をつい思いうかべてしまうのでござる。いっそ役者の素顔が感じられる役者絵を描いたら面白いのではないかと…”☜なるほど、それがあの絵。しかし役者の素顔ね…写楽さん、そうかもしれんな。幾五郎“結局写楽の絵は売れなかったからねぇ。この間山谷堀の柏屋へ寄ったら、お内儀の奴、台所の襖の破れを写楽の雲母摺りを貼って隠してたよ…あの調子では厠の壁にも貼りかねないと思ったよ”☚こりゃほんと寂しいね。京伝よ、これじゃ落し紙にもされそうだなぁ。なになにTSUTAYAは“蔦屋重三郎”にあやかってツタヤかよ。2017/02/24

カザリ

39
そっか、再読だったのか。現在宇江佐真理祭中だけど、伊三次シリーズ以外はいまのところ、感情移入できず。。ストーリーが地味というか、江戸知識のウィキになっている、、、ような気がする。これ、一度読んでいたのにnまったく思い出せなかったしな。。2017/04/30

さなごん

20
2015年ラストの1冊に選んだんだけど読み進めるのがしんどい本でした。写楽のことはよくわからなかったな。2015/12/31

ドナルド@灯れ松明の火

20
蔦屋をめぐる役者絵、読本、黄表紙等の作家たちの関係がよくわかった。しかし中盤はどちらかというと、江戸時代のおさらいをしているようで、小説としてはどうだろう。登場人物の通り名とその後の作家名が入り繰ってややわかりづらかった。2011/02/19

るすみら

20
宇江佐真理さんの写楽本ということで手に取ってみた。山東京伝、葛飾北斎、十返舎一九などの面々と、江戸期の重要な出版人・蔦屋重三郎に焦点を絞った物語。名を成す前の一九や北斎の姿は、想像力をかき立ててくれ楽しかった。ただ、一冊の本としては散漫な印象も強く、食い足りないものが残る。作者が歳を重ねてから、またこの時代の話を書いてくれると、もっと良い本が出来るかもしれないな、と思う。2009/09/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/545099
  • ご注意事項