時代を読む―「民族」「人権」再考

時代を読む―「民族」「人権」再考

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093860116
  • NDC分類 304
  • Cコード C0032

出版社内容情報

1945年8月15日、加藤周一氏26歳、樋口陽一氏11歳。その2年後、国民主権をうたった新憲法が施行。この50年間くりかえされる「解釈改憲」の動きと日本の人権と民主主義の到達点について、二人の碩学が語りつくす。

 比較憲法学の第一人者、樋口陽一氏が、「日本国憲法施行」50周年を前に、日本を代表する知識人、加藤周一氏との憲法に関する対談を希望されて実現したのが本企画である。 対談は、ふたりが1945年8月15日、敗戦をどのように迎えたかから始まり、日本人の法意識、人権と民主主義について発祥の地、西欧と日本の比較、そして現在の日本の到達点に及ぶ。 ふたりの「日本国憲法」に対する思いは、 「西欧で誕生した人権と民主主義思想を継受した日本国憲法は、同時にまた、〃力による正義〃という西欧の伝統を乗り越えようとする観念を掲げている。西欧から継承した憲法文化をもう一段高いところへ発展させることこそが、日本のアイデンティティになりうるのではないか」と結ばれる。 巻末に資料編として、アメリカの独立宣言、人権宣言、国際連合憲章(抄)、大日本帝國憲法、日本国憲法、英訳日本国憲法等を収録。

内容説明

「日本国憲法」施行50周年のいま人権と民主主義の現状を問い、西欧、アジアをふまえた複眼思考で語りつくす。

目次

第1章 自由と平等か・自由か平等か
第2章 戦後50年の変容
第3章 ネイション・ステート(国民国家)
第4章 日本人のアイデンティティ