出版社内容情報
幻の「祖国」へ――。北朝鮮で金日成を前にアリアを歌い、韓国では日本の歌を禁じられた「海峡を越えた歌姫」の衝撃の半生が初めて明かされる。
第13回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作
内容説明
北朝鮮で金日成を前にアリアを歌い、韓国では日本の歌を禁じられた「海峡を越えた歌姫」。その衝撃の半生が初めて明かされる。2006年「小学館ノンフィクション大賞」優秀賞受賞作。
目次
プロローグ 私は暗闇に立っていた
第1幕 在日オペラ歌手の誕生
第2幕 「祖国」と「故郷」に引き裂かれた家族
第3幕 ソウル公演と「高麗山河わが愛」
第4幕 日本と朝鮮半島に横たわる海峡
第5幕 再び私は歌う
エピローグ 私はこの国の悲しい母
著者等紹介
田月仙[チョンウォルソン]
声楽家。東京生まれ。桐朋学園大学短期大学部芸術科卒業、同研究科卒業。世界各国でオペラやコンサートに出演し、「祈り」とも言える独自の歌の世界を確立。1985年、平壌公演では金日成主席の前で歌い、1994年にはソウル定都600年記念オペラ「カルメン」主演で、初の南北コリア公演を実現。2002年ワールドカップ小泉純一郎内閣総理大臣主催・金大中韓国大統領歓迎公演にて独唱、サッカー日韓試合で国歌独唱。2004年NHK・ETV特集では「海峡を越えた歌姫」として90分のドキュメンタリー番組が放映された。2006年、『海峡のアリア』で第13回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。国境を越えた音楽活動を展開している。二期会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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