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海峡のアリア

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093797450
  • NDC分類 766.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

幻の「祖国」へ――。北朝鮮で金日成を前にアリアを歌い、韓国では日本の歌を禁じられた「海峡を越えた歌姫」の衝撃の半生が初めて明かされる。
第13回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作

内容説明

北朝鮮で金日成を前にアリアを歌い、韓国では日本の歌を禁じられた「海峡を越えた歌姫」。その衝撃の半生が初めて明かされる。2006年「小学館ノンフィクション大賞」優秀賞受賞作。

目次

プロローグ 私は暗闇に立っていた
第1幕 在日オペラ歌手の誕生
第2幕 「祖国」と「故郷」に引き裂かれた家族
第3幕 ソウル公演と「高麗山河わが愛」
第4幕 日本と朝鮮半島に横たわる海峡
第5幕 再び私は歌う
エピローグ 私はこの国の悲しい母

著者等紹介

田月仙[チョンウォルソン]
声楽家。東京生まれ。桐朋学園大学短期大学部芸術科卒業、同研究科卒業。世界各国でオペラやコンサートに出演し、「祈り」とも言える独自の歌の世界を確立。1985年、平壌公演では金日成主席の前で歌い、1994年にはソウル定都600年記念オペラ「カルメン」主演で、初の南北コリア公演を実現。2002年ワールドカップ小泉純一郎内閣総理大臣主催・金大中韓国大統領歓迎公演にて独唱、サッカー日韓試合で国歌独唱。2004年NHK・ETV特集では「海峡を越えた歌姫」として90分のドキュメンタリー番組が放映された。2006年、『海峡のアリア』で第13回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。国境を越えた音楽活動を展開している。二期会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よしひろ

1
在日コリアンである田月仙さんの自叙伝。 故郷を慕わしく思う気持ちで書いたと思う。朝鮮半島の南北統一と南北関係なく自由に行き来出来る日が早く来ることを願うものです。2018/06/28

hatasatohito

0
在日朝鮮文化の中で育ち、世界へと羽ばたいた歌手・田月仙の自伝。日本・北朝鮮・韓国それぞれへの想いが、著者の金日成・金大中・小泉純一郎、三国の首脳の前で独唱した稀有な体験をもとに複雑に絡まっていく。北朝鮮へ渡らざるを得なかった兄弟たちとのわずかばかりの交流が痛々しい。 また、彼女の「歌曲」や「大衆歌謡曲」への深い愛情を感じた。韓国や北朝鮮の流行歌を調べてみると、案外日本発祥だったりするらしい。日本の大衆歌謡曲が韓国で演奏を禁じられていた時代(わずか10年前)にそれに挑戦した勇気を称えたい。2015/02/19

wasabi

0
無性に彼女の歌を聴いてみたたい。ハングルが分からなくとも、オペラに馴染んだことがなくとも、聴いてみたい。きっと彼女の心は伝わってくる。伝えてもらいたい。ただ素直にそう思う。自分の境遇をはっしと受けとめ、在日コリアンであればこそ培われた感性と音楽家としての天分を発揮し、日韓、そして南北の融和を願う姿はあまりに美しい。2007/05/09

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