木に学べ―法隆寺・薬師寺の美

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木に学べ―法隆寺・薬師寺の美

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784093663311
  • NDC分類 521.81

出版社内容情報

法隆寺の大修理、薬師寺大伽藍の復元に棟梁として立ち会い、見事に往時を復元してみせた昭和の宮大工・西岡常一。氏の言葉は我々が忘れかけている重要な事実を指摘する。人と人のなすべきことを記した入魂のメッセージ。

目次 第一章 千三百年のヒノキ 第二章 道具を遣う心 第三章 法隆寺の木 第四章 薬師寺再建 第五章 宮大工の生活 第六章 棟梁の言い分 第七章 宮大工の心構えと口伝 あとがき 西岡常一氏略年譜

内容説明

法隆寺・薬師寺の宮大工として、愛情をこめて“木の心”を語る西岡棟梁入魂の哲学!

目次

第1章 1300年のヒノキ
第2章 道具を遺う心
第3章 法隆寺の木
第4章 薬師寺再建
第5章 宮大工の生活
第6章 棟梁の言い分
第7章 宮大工の心構えと口伝

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイキ

10
大学図書館。伝統に裏付けされた「正しさ」を頭でなく、体で、その心で知っている西岡さんは、たとえその相手が権威ある学者であっても、その間違いを毅然と指摘してゆく。建築に於て、現在の未発達の科学では、机上に於て導き出された論理は決して経験を凌駕することは出来ない、否、させないのである。それが何千年という時を人々の暖かい手によって、心によって大事に受け継がれてきた、何よりも大切な伝統というものの正しさであった。「飛鳥に還れ」との西岡さんの言葉は、岡倉天心の「アジアに還れ」という言葉に通じているのである。2015/07/13

とろこ

9
職人の矜持。 「昔はよかったけど今はチャラチャラしてて…」という嘆きはよくあるが、西岡さんにとっての昔は飛鳥時代、室町を超えるともう「あかん」らしいのがシビれる。棟梁の教えは代々「口伝」というのもいい。書いたら誰でも覚えられるけど自分の頭にたたきこむからこそ受け継ぐことができる。一人の心意気だけではどうにもならない社会の流れや経済の問題も大きいのだろうが、西岡さんのように志高く木と向き合える大工さんが増えたらいいのに。 こんなお寺がそこらじゅうにある県に住んでいることが誇りです。2015/01/09

かのこ

7
「古いだけならその辺の石の方がよっぽど古い。先人がどう建築に向き合ったかを感じ、人間の魂と自然が見事に融合したものとして法隆寺を見てほしい」。うーんなるほど。腕一本で生きてきた棟梁の言葉は重みがあります。が、ちょっとばかし学者と現代の大工と海外の建築をディスリスぎではありませんか。2016/05/10

meg

5
おすすめします。本気で。2023/11/24

せろり

4
面白かった。実は25年程前友達に薦められて購入し本棚に眠ってました。 早く読んどけば西岡さんの話をもしかしたら聞けたかもしれない。 そういえば薬師寺は35年前訪れただけなので、全く景色が変わってるんですね。近いうちに、この本を携え訪れたいと思いました。 2016/03/28

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