祖先の物語〈上〉―ドーキンスの生命史

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  • サイズ A5判/ページ数 468p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784093562119
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0098

出版社内容情報

生命46億年の歴史を辿る、壮大な巡礼の旅

「利己的な遺伝子」の著者リチャード・ドーキンスによる、30数億年の生命史。私たちヒトからはじまり、チンパンジー、様々な哺乳類、爬虫類、魚類、さらには植物、菌類、細菌に至るまでの、すべての生物との共通祖先を巡る後ろ向きの巡礼の旅です。すべての現生生物群に対する最新の知見を豊富に盛り込み、私たちヒトとの共通祖先の姿を想像してゆきます。上巻は、ヒトと両生類の共通祖先に至る17種類の祖先たちの物語。下巻では、全生物との共通祖先にたどりつきます。明晰な理論と細密な想像画で再現するその姿は圧巻です。研究者をはじめ、生物学を志す学生はもちろん、生物に興味をもつすべての人々が必携すべき、現代生物学最高の1冊です。

内容説明

天才生物学者・ドーキンスの集大成。生命40億年・ヒトから細菌に至る、歴史をさかのぼる巡礼の旅。現代生物学のすべてが、本書にある。

目次

すべての人類
チンパンジー
ゴリラ
オランウータン
テナガザル類
旧世界ザル
新世界ザル
メガネザル
キツネザルとその仲間
ヒヨケザルとツパイ
齧歯類とウサギ類
ローラシア獣
異節類(貧歯類)
アフリカ獣類
有袋類
単孔類
蜥形類(鳥類+爬虫類)
両生類

著者等紹介

ドーキンス,リチャード[ドーキンス,リチャード][Dawkins,Richard]
1941年生まれ。進化生物学者。オックスフォード大学卒業。現在はオックスフォード大学の科学啓蒙のためのチャールズ・シモニー講座教授。英国学士院会員。1976年の『利己的な遺伝子』によって世界にその名をとどろかせた。その後も、『延長された表現型』、『盲目の時計職人』、『遺伝子の川』、『虹の解体』などの著作を通じて、ダーウィン主義的な進化観の普及と啓蒙に努める

垂水雄二[タルミユウジ]
1942年大阪生まれ。京都大学理学研究科博士課程修了。出版社勤務を経て、現在科学ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

23
「利己的な遺伝子」のドーキンスの本。生命の歴史を語るのに、現代から祖先に向かって遡っていく本。人類から始まり祖先のより原始的な生き物に、樹形図がつながっていく様子が描かれる。でも、現代までに絶滅した動物は省かれるので恐竜については省かれている。生命というのはこうなっていたのかという新しい驚きが沢山つまっている。

tama

5
図書館本 「神は妄想である」をきちんと理解するために。物理的に重量がある本なので持って読んでると疲れる~。人類から遡っていく進化生物学のお話ですが上巻でやっとこさ両生類にたどり着く。各合流ポイントを含む(せめて5千万年単位での)世界地図が欲しい。象とかオランウータン、馬、バクの旅は地図がないと「ああ、こうだったからか!」というところまで理解できない。さて、元気出して下巻の魚とそれ以前に行こう。2014/06/16

赤い熊熊

5
太古に生きた古生物のお話というより、現生している生物たちが我々とどんなふうにつながりがあるのかということが書いてある本。ドーキンスらしく、自然選択の理論が各章で披露されている。2013/10/06

Akio_Satake

5
逆向きの巡礼というアプローチは大変に面白いし、私はドーキンスファンなのでかなり笑いながら読める良書だった。細かいことまでネチネチと考えてこんなにも知的エンターテイメトを出来るなんて、オックスフォードの学生は羨ましい。専門書としてのアプローチなら脱落するだろうけれど、これは一般書として充分に楽しめる。カラーで楽しめれば尚良かった。2012/01/20

roughfractus02

4
カンタベリ物語を模したこの生命進化の巡礼の旅では、現生人類から逆行し、巡礼の道の分岐点さながら生命種の共通祖先(コンセスター)が次々現われる(上巻はホモ・サピエンスから両生類まで)。本書の逆行的記述の目論見は、一方で遡行を可能にする等質な時空を前提とするキリスト教的創造説への、他方で進化の偶然性を強調して著者を適応万能主義と見なす人々が前提とする偶発的時間のランダム性のへの批判にある。ランダムな突然変異とそうでない自然淘汰の組み合わせから成る進化はどちらでもないという著者の主張がこの巡礼物語を支えている。2017/03/04

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