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ボクって邪魔なの?

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093453134
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

虐待、学級崩壊等をテーマにした感動の小説

 今、多くの人が注目し、胸を痛めている虐待やひきこもりをテーマにした小説。実際にあった話をもとに、吉永みち子さんが解決の糸口を模索した感動物語2編を収録。「七年めの曲がり角」の主人公中川は小学校の教師。担任した2年生のクラスに、親から虐待されている大介がいた。母親はアル中で子育てを放棄。父親はたまに帰ってきては暴力をふるう。ある時は父親に虐待されて救急病院に運ばれ、またある時は、家出して暴走族の兄と一緒に、盗んだバイクで夜の街を走り回って警察に保護される大介。次々と起こる問題に悩まされ、初めは疎ましく思っていた大介に、中川は次第に愛情を抱きはじめ、最悪の家庭環境から救おうと奔走する。「再生の朝」はひきこもり、拒食症の娘に苦悩する母の姿を描く。

内容説明

親から虐待されていた大介…。施設に向かう道すがら、大介はそっとささやいた。「先生、ボクのこと忘れないでね…。」感動ノベル。

著者等紹介

吉永みち子[ヨシナガミチコ]
作家。埼玉県生まれ。東京外語大学卒。競馬専門誌「勝馬」を経て「日刊ゲンダイ」の記者に。1977年に結婚。5年の専業主婦を経て、フリーとして仕事に復帰。85年『気がつけば騎手の女房』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

81
そうよね。教師がただカリキュラムに沿って勉強を教えるだけの仕事だったら、どんなに楽か。この本に出てきたほど強烈でなくても、子どもは一人一人違った環境に育ち、それぞれの問題を抱えている。支配的な親、虐待、ネグレクト、貧困、障害、人付き合いの不器用さ、自分が一番でなければ気が済まない・・・。授業以前の生活が大きく関係する。大抵のことは何とかなるものだけど、このケースのように一人の教師の手には負えない場合、支援のシステムがないとダメですね。この話に出てくる管理職は無能すぎて話にならない。2015/04/26

瑪瑙(サードニックス)

32
現代の子供たちの事情、家族の事情、学校の教師たちの事情、どれも読んでいてしんどかったです。1話目はまだ家族が再生していく未来への希望や明るさがあり、ホッと出来ました。でも、2話目は、子供の命は救えるかも知れないけれども、家族の再生は到底不可能に思えてしんどくなりました。子供は、一つの人格であり、大人と何らかわることはないのですよね。子供だからわかるはずがない、なんてことはないのですよね。今もどこかで同じような事が起きているとしたら、辛いです。2015/09/13

のり

23
学校の先生が、家庭や心に問題を抱えた子供に少しずつ向き合ううちに、自分自身も変わっていくという2話。 大人の都合や考えに振り回されても なす術なく傷つく子供。ちょっとカッコよすぎる話なきもするが、そういう子がいなくなるといなくいいなぁと思った。2015/12/01

さいちゃんの母

12
スクールカウンセラーって大切。管理職の校長、教頭ってなんの役にたっていないことがよ~くわかりました。教育現場の疲弊は家族環境が変わって来たから。一人で問題を抱え込まずに、相談していくことが大切かな?そういう意味でもカウンセラーの果たす役目大きい。真の自分を見つめる事から始める。教育現場だけでの問題ではなく、広~く日本社会への問題提起!2014/07/21

あー

11
つらい。2019/03/18

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