出版社内容情報
シェイクスピアの全名場面を網羅した入門書
シェイクスピアの全作品の味読場面を、日本語訳・原文・原文鑑賞・作品解説の構成に従い、年代順に通読し、CD収録の原典を聞くことで、作家の全体像が理解でき、併せて人生の知恵も学べる作家の完璧なミニ百科入門書。
内容説明
情熱のあるところドラマあり、人生の悲喜劇を描き尽くしたシェイクスピアの魅力がこの1冊でわかる!全40作品の名場面を、原文・日本語訳・鑑賞解説付きで紹介。作品のあらすじ・シェイクスピア小伝・参考文献も完備。
目次
第1章 修業時代(初期歴史劇)
第2章 初期喜劇時代
第3章 宮内大臣一座創立時代
第4章 円熟喜劇時代
第5章 悲劇時代
第6章 ロマンス劇時代
第7章 晩年期共作時代
第8章 作品のあらすじ
著者等紹介
河合祥一郎[カワイショウイチロウ]
1960年生まれ。東京大学英文科卒業。ケンブリッジ大学英文科博士課程及び東京大学大学院博士課程修了、両大学より博士号(Ph.D)取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科助教授、放送大学客員助教授。専攻はイギリス演劇(シェイクスピア)・表象文化論。近年上演の「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」の翻訳にも当たる
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感想・レビュー
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syota
5
シェイクスピアの全戯曲について、鑑賞のポイントを紹介するとともに、各作品の名セリフを原語と対訳で掲載、解説している。史劇以外の大半の戯曲を読了した段階で、自分がどの程度きちんと作品を読めていたのか確認するために目を通してみたが、いやあ、まいった。全く読めていなかった^^; 自分の読みの浅さに苦笑するのみ。英文は、英語オンチの私には“馬の耳に念仏”だが、デズデモーナがオセローに殺される直前の台詞の解説には驚いた。英単語の絶妙なトリックで、オセローの誤解の最後のひと押しになってしまうのだが、これこそ翻訳不可能2015/02/19
viola
3
高校の頃に1度読んでの、再読。河合氏のシェイクスピア論って、正統派ではなく結構独特だと思いますが、これは入門書の扱いなので抑え目。ブランク・ヴァースや人称代名詞、三人称単数の語尾変化など基本中の基本も載せています。(意外と少ない)戯曲37作品+ソネット+サー・トマス・モア、エドワード二世、二人の貴公子を取り上げているのも日本語文献では貴重です。今回は聞きませんでしたが、CD付きなのも良し。2012/11/14