地球人ライブラリー
手仕事の日本

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784092510432
  • NDC分類 750.21
  • Cコード C0372

出版社内容情報

「馬乗提灯」「竹飯櫃」「長火鉢」「簑」等々…。ほんのひと昔前まで日本人の暮らしに欠かせなかった生活道具。その美しさに魅了された著者は、20年近い歳月をかけて「手の国」日本をくまなく訪ね歩いた。民藝運動の創設者が著した郷土の記録。

 小間物屋の軒先に掛かっているような生活道具の素朴な美しさに魅了された柳宗悦は、20年近い歳月をかけて、「手の国」日本を隅々まで訪ね歩いて本書を著し、民藝運動の基盤を築き上げた。 もともと日本語には、「上手」「下手」「手堅い」「手並みがよい」など、「手」に因んだ言葉が多い。これが示すように、かつて日本各地の職人は、郷土の風土、慣習にあわせて必要な道具をひとつひとつ丹精込めてこしらえたものだった。 今では機械製品に追いやられ、日常生活から姿を消しつつある郷土品の数々が、まだ活き活きとした輝きを放っていた昭和10年代頃の日本が垣間見える民藝案内書。

内容説明

「馬乗提灯」「竹飯櫃」「長火鉢」「蓑」等々、ほんのひと昔前まで日本人の暮らしに欠かせなかった道具をもとめて、民芸運動の創設者が訪ね歩いた郷土の記録。今では機械製品に追いやられ、日常生活から姿を消しつつある郷土品の数々が、活き活きとした輝きを放っていた昭和15年頃の日本が垣間見える民芸案内書。

目次

前書 手仕事の国
第1章 品物の背景(自然;歴史;固有の伝統 ほか)
第2章 日本の品物(現在の事情;関東;東北 ほか)
第3章 品物の性質(三つの問題;職人の功績;実用と美;健康の美)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

1
民藝運動を始めた柳宗悦が日本全国の優れた民藝品を紹介しています。とりわけ貴重だと思うのが、昭和初期に全国を旅した内容であるため、当時の様子が良く解ることです。経済的な利益追求とのせめぎあいという意味では、現在と変わりありませんが、まだ職人の手仕事が重きをなしていた時代と捉えると、現代の産地の状況との比較資料としても面白いと思います。ビジュアル的には挿し絵のみのため、僕のと同じような基礎知識のない方には理解が難しい部分もありますが、日本民芸館に所蔵されているようなので、現物はそこで観賞したいですね。2017/02/11

雉彦

0
読んでよかった。旅は好きなので、是非同じような民藝品を巡る旅がしたいと思った。 自分もものづくりの仕事がしたく、芸術よりは実用であると思うので、とても参考になった。自力ではなく、自然の力を借りて美しいものを作るという考えに力を貰った感じがした。2023/04/05

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