小学館文庫<br> 家栽の人 〈10〉

小学館文庫
家栽の人 〈10〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 323p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784091927309
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

草木を愛する風変わりな判事・桑田義雄。家庭裁判所に持ち込まれる数々の事件を通して、現代の人々の愛と孤独を優しく描く都会派森林浴ドラマ。

▼第1話/ムギ▼第2話/ヒゲマワリ▼第3話/グミ▼第4話/タデ▼第5話/ネムノキ▼第6話/カタバミ▼第7話/マンジュシャゲ▼第8話/ジュズダマ▼第9話/ハシバミ▼第10話/クロッカス▼第11話/アシビ▼第12話/リンゴ▼第13話/沼▼第14話/オランダナデシコ ●主な登場人物/桑田義雄(高原地方裁判所判事)●あらすじ/“沼浸け体罰事件”裁判で、被告の教師のひとり、緒方への本人尋問が行なわれた。この席で緒方は「間違ったことをした」と反省の弁を述べたために、体罰容認派の弦巻・足立両教師から「裏切り者」と激しく糾弾される。事件以前の緒方は、被害者の“不良”少年らを焼き肉に誘って語り合うなど、積極的に心を通わせようと努力していたが、結局は板挟みとなり、思い詰めた彼はついに沼へ身を投げてしまう…(第1?2話)。●本巻の特徴/第9?10集では、全編を通じて新興住宅地の中学校で起こった体罰事件が描かれる。少年が受けた体罰とは、真っ暗闇の森に連れ出され、首から下を麻袋に詰められた上で、沼浸けにされるという過酷なもの。裁判の過程で、少年、教師、保護者、そして桑田たち審理に関わる人々の心情が事細かに綴られ、今日の学校が抱える問題が浮き彫りにされていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bookish

1
懐かしすぎる一作2014/09/28

hr

0
人を教え育てることは難しい。無条件に信じて放置するものでもない。すぐ結果が分かるものでもない。なのに、自信を持って教育論を戦わせる人たちが世の中に少なくないのはなぜだろう? 相手が笑って生活していく様子を考えながら、その人と相対する。裏切られても続けていく。そうしていくことの原動力は、勇気だな。今日は職場の人に裏切られて、疲れました。巻の終盤で、春河の同僚たちが出てきます。その様子が羨ましい。2016/08/31

なたでこっこ

0
主人公の大きな武器は他者を信じる心。彼の苦悩をもっと見たかった・・・2012/04/09

hr

0
自分の書いた感想に励まされた。2023/04/03

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