小学館文庫<br> カムイ伝 〈8〉 蔵六屋敷の巻

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小学館文庫
カムイ伝 〈8〉 蔵六屋敷の巻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784091920386
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

徳川幕府による厳しい身分制度下、権力の重圧にあえぐ者たち。多彩な人物群と雄大な構想、透徹した歴史観で綴る白土劇画の代表作であるばかりでなく、日本コミック史上に燦然と輝く名作。

▼第1章・怒涛▼第2章・査問▼第3章・蔵六屋敷▼第4章・不穏▼第5章・飢餓●主な登場人物/カムイ(下忍となった夙谷の民)、正助(庄屋も一目置く農民の若き指導者)、草加竜之進(謀殺されて次席家老の子)●あらすじ/花巻村の正助の指揮による新田開発により、領民の生活は飛躍的に向上した。領民の喜びも束の間、財政難に悩む藩主は目付けの橘軍太夫の進言を取り入れ、新田から新たな年貢を取り立てる計画を立てる。この動きを察知した領民の不満は爆発寸前となり、一揆に発展しそうな気配をみせる。一方、すきあらば外様大名の取り潰しを狙う幕府は、何かと問題の多い日置藩の改易を目論んでいた。だが、七万石の小藩にもかかわらず日置藩には、幕府もうかつに手を出せない秘密の切り札を持っているらしい。幕府首脳は、その秘密を探るべく日置領内に多くの隠密を放つ。その隠密の一人であるカムイは、日置藩の秘密を解く鍵が城代家老屋敷で飼われているカメにあるのではないかと目星を付けていた。その頃、正助はワタ作の先進地域の畿内に視察に行っていた。だが、そこで正助が見たものは、飢餓で苦しむ農民の悲惨な姿であった………●その他の登場キャラクター/弥助(カムイの父)、ナナ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

7
隠れキリシタンのキクはこの世の地獄よりも天国(パライゾ)に召されることで自分の信念(信心)をつこうとする。牢獄に入れられても助けを求めない。そこにキクを愛するクシロが抜忍の赤目の力を借りたりしながら強引に救い出す。神の愛から個人のクシロの愛に変転していくキクに見えたがすでにこの世に生きる体力がなく死んでしまう。その亡骸から離れずにいるクシロの無念さ。この巻は凄惨なシーンが多い。キリシタンの拷問もそうだけどキクが腐乱死体になる姿まで描くのはこの世界の無常観だろうか?2017/05/17

山根正和

1
登場キャラが馬鹿だと読むのつらくなってきますね。クシロきらい。 正助編くそすき。 新田の測量が来て百姓の暴動が起きそうになった矢先に家事が起きたのが、苔丸が放火したのを狂人のせいにするのを教えたのか、正助が自分で火を放ったのを苔丸が非難したのかがわかりかねた。2013/04/19

koyasho

1
キクを救うためにクシロ・左卜伝・赤目が刑場で大暴れする場面には心震えた。その後のキクが辿る残酷な運命と、そのキクを遠くから見守り支える赤目。2012/11/15

うぃ

0
ちょっくら手が離せない正助とナナさんがいい。2017/04/08

佳蘋(よし)

0
再読

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