出版社内容情報
超絶の想像力で未来を暗示する驚異の最終巻
キリヤの母・明美は幼い頃生死をさまよう状態に陥ったキリヤをヨハネに預け、その後「返してもらった」のだと告白する。連続して現実社会に起きる不可解な現象を解くため、時夫とキリヤたちは眠り続ける青羽がいる北海道・遠軽の病院に行くことにする。同じ頃、「青」博士と呼ばれる男も北海道に向かっていた・・・。地球と火星、過去と未来、すべての謎が明かされる衝撃の完結巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
40
#日本怪奇幻想読者クラブ 全巻読了して最初の感想は、「うう〜む、難解!」青葉が見ていたバルバラの夢は、未来の出来事で、それは未来だからまだ変えることができて、過去が変化して(ここが1番わからない)キリヤはタカと入れ替わらなくなって、火星で異変が起きて、南アフリカのある風習が起源で…わ、わから〜〜ん!!また読み直さなくては!2021/06/22
雪紫
36
再読。すべてが繋がり、回収され、救われたような、時夫が父として向き合う話として読めば何処かやるせない結末へ。最後の時夫やキリヤの心情を思うとな・・・紛れもなく父子として向き合おうとしてたから(改めて章題が効く)。最後の解説の裏事情まで凄いお話。何回読んでも凄いよこれは。2020/10/11
雪紫
34
再読。内容覚えてても、何ヵ月前に再読しててもやっぱりこの世界、はまってるな。と再確認。章題や、結末とか。2021/01/13
kei-zu
33
NHK「100分で名著」で取り上げられた萩尾作品の中で唯一未読だった本作。大友克洋以来の日本SF大賞受賞作と聞けば、手を伸ばさざるを得ない。 当初は何度も第一話まで戻って読み返し。物語の中盤から、ページをめくるたび「うわっ」「ぎゃ」「そう来る?」の連続。 回収できるのかと心配したラストは圧倒的なカタルシス。と、少なくない喪失感、それに胸に残る小さな暖かさ。萩尾作品の凄みを改めて感じました。 巻末解説の制作の舞台裏を読んで、なんかもう天才というのは、凄いね。2023/04/03
かおりんご
23
漫画。夢は変えられる、未来も変えられる?なんとも不可思議なお話でした。でも、嫌いじゃない。2021/01/05