出版社内容情報
天国に行く前に、必読の書！！
天道陽は、外科医として将来を期待されていたが、愛妻を過剰ながん治療で失ったことをきっかけに在宅医へ転向する。札幌の小さな在宅診療所で多忙な毎日を送っている。天道は、口を開けることをためらう患者に手こずり、ある敏腕歯科医に協力を求めるが……!?
【編集担当からのおすすめ情報】
天道陽は、在宅医療の専門医です。在宅医療は、愛する自宅で、死を迎えるということです。何気ない家の音や匂い、家族の声など、普段と変わらぬ、それでいてかけがえのない日々を最期に過ごすことができます。
もちろん、在宅医療はいいことばかりではありません。天道は、患者にとってよい終末とはどういったものか、常に考えています。読者の皆様にも、天道と一緒に、よき生き方について考えて頂ければ幸いです。
（目次）
第25話 舌と下（前編）
第26話 舌と下（後編）
第27話 おじいさんとボク（前編）
第28話 おじいさんとボク（後編）
第29話 輝く月の夜に
第30話 “秘密兵器”とは？
第31話 食べることは生きること
第32話 最後の贈りもの
魚戸 おさむ［ウオト オサム］
著・文・その他
大津 秀一［オオツ シュウイチ］
監修/企画・原案
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
90
いつもながら魚戸さんの作品はほろりとさせてくれます。終末医療という現在結構話題となっているものですが、今回はペットが癒してくれる家族と一緒だということと、歯医者も終末医療を行ってくれるという驚きでした。まあ主人公や出てくる人々がいい人ばかりなので安心して読めます。2018/07/06
ちぇしゃ
8
ペットの問題はあかん！泣くでしょう、泣くしかないでしょう…。こんな最後は最高すぎる。心配もなく、寂しくもなく、自宅で一緒に眠りながらなんて本当に幸せだと思う。在宅口腔治療も扱うならば、そろそろ金銭的な問題、介護保険や医療保険に関しても扱ってほしいところ。さすがに出てくる人出てくる人が全員いい人なのが気になるところではあります。医療や終末期の問題は経済的な問題と密接で、本気の修羅場を多く見てきてしまったので、わたくしが歪んでるだけなのかもしれませんが…。2019/05/16
陽子
3
天道先生のような在宅医がいてくれたら、患者さんは幸せだし、病院を離れても安心ができますね。有り難い存在です。 終末期の家族(ペットも含めて)の支えはとても重要なのですね。一人暮らしで、病気でペットの世話ができない。でも、医療サービスでペットの世話まではしてもらえない。そんな部分は切実感がありました。 また、がんになった時の歯(口内)の健康の大切さがわかりました。入れ歯一つで気持ちも変わる。すごい視点です。歯を大切にしようと改めて思いました。在宅歯科治療をしてくれる医師がいる時代とは驚きました。2018/07/05
ひろりん
1
口腔衛生の大切さ、よくわかりました。2018/09/12
