出版社内容情報
ふたりの頭（かしら）、立つ。その前途は？
大坂を離れて東へ戻ってきた弁蔵と宗次。
頼りになる仲間を得たふたりは、満を持して
自分たちの一味である「壱師」を立ち上げた。
その初仕事は上々、勢いに乗る弁蔵だが、
宗次の顔はなぜか晴れない。
そんな中、かつての古巣・赤目一味が怪しい
動きを始め…？
芸能界などにも多くのファンを持つ新感覚江戸活劇、
待望の第五集刊行！
【編集担当からのおすすめ情報】
いよいよふたりの頭（かしら）＝「ふたがしら」が
活躍を始める第五集！ 大坂時代の兄貴分である
芳（よし）ほか頼りになる仲間とともに、その力を
見せつける…と思いきや、予想もしなかったところから
ある情報がもたらされます。
一気に緊迫する宗次と弁蔵の関係…決して多くを語らぬ
宗次は、いったい何を思うのか？
苦悩する男達の背中に惚れ直す第五集、
ぜひご一読ください！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
61
盗賊一家にお頭が二人ーー今まで揉めなかったのが不思議なくらいですよ。このシリーズは表紙が良いのです。その時々の二人の関係をよく表しています。なかでも今巻は秀逸。2019/10/23
1039kuri
28
うーむ…となっていました。お蔦ちゃん、哀れだ。皆さんの感想を読み「さらいや」を読みたくなってきました。2015/06/17
ギンジ
17
何とも切ない感じになってきましたね。宗次は何を思うか…弁蔵とのコンビは、はなから無理があったのか。 弁蔵の優しさ＆頭より体が先に動いちゃう感じは、アウトローな世界には向いていない気はしていましたが…。悪い事するにも頭が良くないとすぐお縄に付きそうやし。 こうなると芳さんの存在がかなり重要になってきますね。次巻が気になる！ そして、ドラマが見たいが映らない…。2015/03/20
よねはら
16
情に厚い弁蔵は確かに暗い世界に向いてないかも。かと言って宗次が向いてるかというとそれも違うような気がします。二人ともが無理してて実に重苦しいです。同じものを見てた頃の二人に戻ってほしいけれども。逆に叶屋さんは非人間的というか、そろばんが服を着ているようというか。2015/03/22
ぐうぐう
15
オノ・ナツメと言えば、本来はもっと太い線が特徴的のはずだ。しかし『ふたがしら』のタッチは、すごく細い。そこで思い出すのが、永井豪のことだ。一時期、永井豪はそれまでの力強いタッチを捨て、とても細い線に画風を変えたことがあった。宇宙や神話をモチーフにした壮大なストーリーに細いタッチは違和感を覚えさせたが、やがてその細さが、それまでの太い線で描かれた漫画からは見えてこなかった登場人物の繊細な心情を伝えているような、そんな気持ちになって、ハッとしたことがあった。（つづく）2016/03/19
