出版社内容情報
復讐を誓う「羊殺し」――ついに現れた!?
2015年、血の事件は核心に染まる。
憎き連続殺人鬼・“羊殺し”――
す べ て は お 前 を 、 捕 え る た め に 。
―――――――――――――――
現代の吸血鬼“オキナガ”の雪村 魁は、
かつて恋をした女性-棗(なつめ)-を殺した犯人へ、復讐を誓う。
そして…抜かれた内臓、若き女性の死体、12年に一度のひつじ年。
“羊殺し”の条件が揃った凄惨な事件が発生―――
魁とあかり…数奇な運命に導かれたふたりは、
真犯人を捕らえることができるのか!?
時をかける謎に迫れ―――ドラマティック極上ミステリー!
【編集担当からのおすすめ情報】
ゆうきまさみが送る至宝のミステリー、第6集!
いよいよ、追い続けていた「羊殺し」が姿を現す!?
そして魁とあかり、そして棗を繋ぐ3人の関係にも進展が――!?
ミステリー要素がしっかり詰まった緊迫の第6集。
是非、魁やあかりと一緒にこの謎を解いてみてください!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Susumu Miki(Dik-dik)
65
ゆうきまさみ作品にポンコツでないあからさまな美人キャラが出てくると、たいてい何か怪しい気がする(笑)。そしてあいかわらず人は死ぬ…。本巻で話はけっこう進みましたね。2015/08/31
まろんぱぱ♪
60
白クロって言うんですね、このシリーズのあだ名!(笑)内容のハードさに、後書きでホッとしました。今回の事件、げに恐ろしきは人間ということですね。雑誌記者の須本の登場で、あかりのヒロインの座が危ういと思ったけど、須本はどストライク立場でした。やはり、男と女の関係は事件を呼ぶんですね。雪村は今回の事件の違和感にこだわります。そして、あかりが羊殺しの関係者であることが判明し、次回以降に繋がります。いゃあ、今回は妙に後味が悪い話でした。けど、素直に面白い、ゆうきまさみという作家、すっかりストーリーテラーです。2015/08/30
友和
59
「殺人研究家」なんか、すごい胡散臭さなぁ2015/09/23
T.Y.
58
いよいよ物語は「羊殺し」に迫る。年末より一足早く事件発生か……。まあそう簡単に肝心の事件解決のはずはないが、途中で連続殺人鬼としての「羊殺し」の特異性を分析したりしつつ、ミステリとしては引き続き一冊で一つの区切りを付け、最後で真打ちに繋げるこの構成、やはり見事。あかりと雪村もようやく棗を介してのお互いの繋がりを知るのだが…。通俗週刊誌の立場やら、連続殺人と認定していない警察と厚労省の微妙な関係とか、事件を巡る社会事情も丁寧にフォロー。羊殺しとの対決が本格化してくるらしき次巻も楽しみ。2015/08/31
wata
55
女性記者の「羊殺し」模倣が、ホンモノの犯人の怒りに触れて…。神父様も怪しい雰囲気が。2015/10/05