出版社内容情報
全ての生命の母であり、今も地球の7割を覆っている海。その水底から、得体の知れないものが揚がってきた!! 最新パニックホラー!
▼第11話/青白い華織▼第12話/死臭の発明▼第13話/後継者たち▼第14話/まとわりつく死臭▼第15話/死臭サーカス団(1)▼第16話/死臭サーカス団(2)▼第17話/第二研究室の死臭▼第18話/死臭空襲▼最終話/死臭の時代▼大黒柱悲話▼阿弥殻断層の怪●主な登場人物/忠(彼女と沖縄に旅行中に、足の生えた魚を発見した青年。世紀の発見だと喜ぶが…?)、華織(忠の恋人。潔癖症で臭いに敏感)、小柳博士(忠のおじで自称“天才発明家”。何やら怪しげな研究を…?)●あらすじ/沖縄にいた“歩行魚”が、細菌をばらまきながら上陸し始めた!! 実家に戻る途中で大ダコに襲われた忠は、貯水池に落ちたまま気を失ってしまう。忠が意識を取り戻したとき、日本全土には戒厳令が敷かれ、人々と“歩行魚”の戦いが始まっていた。華織の消息を確かめるべく、小柳博士の研究所を訪れる忠だったが…?(第11話)●この巻の特徴/魚の足となっていた“歩行機”は、次は人間を襲い始めた。歩行機の出す細菌に感染し、ガスで風船のように膨らんだ人間たち。それはやがて、悪夢のように美しい世界を描き出す…奇作『ギョ』完結集!! そのほか、スピリッツ増刊各誌に掲載された「大黒柱悲話」「阿弥殻断層の怪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
30
人間にもギョとする2023/01/29
読み人知らず
5
最終巻でした。華織を愛し続けられた主人公はすごい。死してなお、嫉妬に涙するのも。何を伝えたいのか分からんかったけど、不気味で嫌でよかった。2010/07/08
camuson
4
巻末に収録されている短編「阿彌殻断層の怪」が凄いです。 パズルの最後のピースを嵌め込む快感だったり、 テトリスの段クリアの快感だったり。 人間には本能的に穴を埋めたくなる欲求があるわけですが、 その人間の本能的な欲求をうまく利用しつつ、 あまりに馬鹿げた滑稽な、物理的にあり得ない設定を、 描写力でごり押しすることで、 一種異様な凄みが出ています。2011/10/23
ねむたろ@積読強化月間!!
3
やっと読んだけどやばいめっちゃこわかった…やっぱり伊藤潤二は天才だな……今まで出逢った中でも最上位に当たる人権のない死に方で普通にキツすぎる。人として死にたい………あんなになっても、感情がまだあるのがかなしくてつらいね…芳山さんあのままなの…………エエ………阿彌殻断層の怪もこわかった。穴があったら入りたくなるのか……2022/02/12
Kavi
3
彼女の最後、あのパイプにつながれている姿すごいわ。最高に気持ち悪い。さすが!2018/01/04