出版社内容情報
人の命を助けるはずのメスが、怪物を産み出すことになろうとは!! 激動のヨーロッパを舞台にした、戦慄のサイコ・サスペンスいよいよ発進。
▼第1話/スパイの子▼第2話/終わらない旅▼第3話/人形使い▼第4話/朗読会の子供たち▼第5話/あの日の夜▼第6話/ヨハンの見た風景▼第7話/楽しい思い出▼第8話/いやな仕事▼第9話/最悪なネクタイ●登場人物/天馬賢三(脳神経外科医)、ヨハン・リーベルト(殺人鬼)、ニナ・フォルトナー(=アンナ・リーベルト、ヨハンの双子の妹)●あらすじ/テンマの弁護士ヴァーデマンの自宅を突然訪れたルンゲ警部。その目的は“フランツ・ボナパルタ”に関する情報を聞き出すためであった。ルンゲ警部の質問に、激しく気を動転させながらも、妻を迎えに行くため、車に乗り込んだヴァーデマン。だが、その瞬間、彼は何者かに銃口を突きつけられる。振り向いたその先に現れた男は、逃亡中のテンマだった!!(第1話)。▼テンマは、ヴァーデマンの父の残した手帳を手掛かりに、プラハの赤いバラの屋敷ヘと向かう。その3か月前、プラハを訪れていたニナもかすかな記憶を頼りに、幼い頃、ヨハンが連れ去られた場所を懸命に探していた。そして、ニナは遂にヨハンが話していた目印を発見する。最終的に行き着いたその場所には、赤いバラの屋敷があった……(第2話)。 ●その他の登場キャラクター
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
188
あの絵本の通りに物語が進んだのか?過去にあったことを物語にしたのか?謎が解けそうでまだ焦らされる感じがした。その中で最後の話が気になった。2016/03/22
Y2K☮
29
マルティン登場。ぶっきらぼうで無愛想な男がそっと内にひた隠すは想いを寄せる女性への無償の優しさ。本当に優し過ぎるから我が身の平穏を担保しておくことを忘れてのめり込む。その代償が懲役八年。同じ轍を二度と踏まぬ為に女に対して斜に構え、素っ気なく突き放す。不器用で極端だけどちょっと分かる。時間軸を逆転させた描写も絶妙。一方、プラハで過去の記憶を探るニナとヨハン。各々の旅路が徐々に重なっていく。その先に浮かぶ真の怪物。数々の名前を持つあの男がそうなのか、或いは。ヒントは例の肖像画。恋は罪悪ですよ、解っていますか。2017/12/16
まあか
19
怪物って何!!!?2020/05/24
眠る山猫屋
17
再読。赤い薔薇の屋敷の封印が解かれ、ニナの記憶も・・・。マルティン登場。ちょっと若い頃のゲーリー・オールドマン(蜘蛛女の頃の)に似ているようなマルティン。大好きな登場人物です。やさぐれたモノローグも、流されて生きる事に染まらないところも。2016/06/24
kagetrasama-aoi(葵・橘)
12
MONSTER 第十四巻。この巻のキーワードは”赤い薔薇の屋敷”と”フランツ・ボナパルタ”ですね。いよいよモンスター誕生の謎が明らかにされそうです。エヴァも無事なような無事でないような……。護衛のマルティン、何があったの?そろそろ色々解決して欲しいです!!!2019/04/13