出版社内容情報
権力者たちが平和の大義の元に、最後の戦乱へと突き進んでいった時代!! 修羅に生きる殺戮集団として、純粋培養された少女たちがいた!!
▼第1話/接近▼第2話/力と資格▼第3話/望みと結果▼第4話/おしおきの悪夢▼第5話/きくの選択▼第6話/城下潜伏▼第7話/城下の事情●登場人物/あずみ(物心のつかぬうちから刺客として純粋培養された少女)、真弓俊次郎(大志に燃える武家の次男坊。現在は流浪の民である天山らとともに行動している)、倉石左近(あずみを狙う柳生新陰流剣士)、きく(あずみの命を狙って差し向けられた刺客。男の身体と女の心を持っている)●あらすじ/毒矢を受け、身体の自由がきかなくなったあずみは、一度は左近にら致されるものの、なんとか逃げ出すことに成功する。しかし、まだ身体は思うように動かない。「この状態でまた追手に見つかったら……」。と、そこに現れたのは、味方である俊次郎であった。俊次郎は、あずみを竹薮の中の小屋に運び、介抱する。そして、解毒の薬草を探しに行こうとする俊次郎に、あずみは「薬草より……俊次郎どのに、ずっと、そばにいてほしい、です…」と告げる。追われる恐怖から逃れ、束の間の安息の時を過ごすあずみ。しかし、そのあずみを執ように狙う左近の影が、すぐそばに迫っていた……(第1話)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
8
あずみと俊次郎が恋仲に。互いに思い合っているのにすれ違い、俊次郎は左近に斬られてしまう。あずみの恋はまた叶わない。あずみと行動を共にするうちに、きくにも変化が。あずみ抹殺の命とあずみの優しさの狭間で揺れてついにお頭を斬ってしまう。どうなるきく。2015/08/16
地下鉄パミュ
6
タイトル通り主役はきくとなりますね。あずみとお頭の間で揺れる思い。刺客である事は勿論なんでひとまず置いといて、ここは良い方に捉えて、これで感情を取り戻して人間らしくなってくれたらと思う。お頭の変態洗脳教育からの脱却です。お頭の気持ち悪さは異常だったのでこれで良かったんだよと。心配なのは今後何処まで2人で旅を続けられるかですね。死が待っているような怖さが・・・2021/03/03
文吾
3
★★★★/どうやらあずみに本気になってしまったらしい、、きく。育ての親方を刺したショックか高熱を出し旅が困難になり、助けを求めた家でもやはり傍若無人な浪人のトラブル。。さて。(t)2022/12/09
読み人知らず
3
俊次郎が男の見栄を出さなければよかったものを。きくはお頭をついにやってしまう。これで呪縛から解ければいいが子供のころからの刷り込みはなかなか。2010/10/11
ぬこっこ
3
俊次郎・・・。あずみがそのことを知らないのがせめてもの救いかもしれない。・・・きくは逆に落とされたか。なんとなく応援してしまう自分にびっくりしました。2010/01/04