出版社内容情報
雑誌掲載時に話題となったあの名短編を収録
意識はあるのに、周囲の人間には植物状態と思われている男の周りでは、様々な欲望と陰謀が渦巻く。しかし身体は動かず…雑誌掲載時より大きな反響を呼んだ表題作「星と死の狭間で」ほか、亡き妻と亡き隣人の間に何かがあった?穏やかならぬ妄想と推理の結末は?「星謐の庭」、生きる意味を見失った女性が南の島で出逢ったのは…?「天使に星の砂」を同時収録。40集を超えてなお、全く新しい世界を創造する弘兼憲史、入魂の珠玉作群です。
弘兼 憲史[ヒロカネ ケンシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
27
レンタル。キーワード「天使」「隣人」「遺産」。過去は隠せないが、掘り起こすのはどうかな。2019/06/23
ぐうぐう
9
自暴自棄になり死を選ぼうとする女性、先立った妻の残した謎を追う男、そして植物状態で周囲の人物の本性に耳を傾ける男と、40巻には死を巡るエピソードが収録されている。中でも「星謐の庭」がいい。植物人間となった男が、人生で悔いるふたつの出来事と、死の目前に対峙する。ときに『黄昏流星群』は、メルヘンなムードで、懸命に生きる人物達を救っていくが、それでもそこに、人生の苦味を滲ませることを忘れない。だからこそ、読み終えると、ズシリとした感動を覚えるのだ。2013/12/15
fumikaze
7
自殺しようとしている者を助け、生きる気力を取り戻させる天使♂(天使に星の砂)。亡き妻の遺品を整理していて生前の彼女の浮気に気付く夫(星謐の庭)。どちらも最後は男性側(天使、夫)が自分の恋心に気付きそれを全うしようとする。まぁ女性にとっては都合のいい話かもしれない。特に天使の場合は、天使でいればいつまでも生きられるのにそれを棄てて人間界に飛び込むわけだから。2018/03/25
満月-ya
1
★★★☆☆2013/10/15