出版社内容情報
人の命を助けるはずのメスが、怪物を産み出すことになろうとは！！ 激動のヨーロッパを舞台にした、戦慄のサイコ・サスペンスいよいよ発進。
▼第１話／ハイデルベルクの少女▼第２話／白馬の王子様▼第３話／失踪記事▼第４話／戦慄の誕生日▼第５話／惨劇の館▼第６話／あなたは悪くない▼第７話／追われる男▼第８話／老兵と少女●天馬賢三（デュッセルドルフ・アイスラー記念病院の外科部長）、ニナ・フォルトナー（ハイデルベルク大学法学部生。アンナ・リーベルトであることをテンマに告げられる）●あらすじ／ニナ・フォルトナーは、連邦検察庁の検事を目指す、ハイデルベルク大学生。充実した学生生活を送っている彼女のもとに、ある日、１通の不可解な電子メールが届く…（第１話）。▼９年前に病院から失踪した双子の兄妹を探していたテンマは、ミュンヘンでヨハンに語学を１年間教えていたという老人に出会う。その老人から、ヨハンの妹がハイデルベルクにいることを突き止めた…（第２話）。●本巻の特徴／この第２巻では、これまでに起きた殺人事件の犯人がヨハンであることが判明すると同時に、テンマが恐ろしい「モンスター」を生き返らせてしまったことに気付くまでが描かれている。●その他の主な登場キャラクター／マウラー記者（第３話）、メスナー刑事（第５話）、ミュラー刑事（第５話）、ルンゲ警部（第６話）、エヴァ・
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
203
展開がどんどん巨悪な方へ向かう感じが良かった。いろんな超能力を持ってるのかな？2016/03/07
Y2K☮
42
太陽の様に明るい検事志望の女子大生ニナ。放つ光が強ければ強いほど生じる影の濃さも又。あの日に被った心の傷は誰が何をしても消せやしない。こういう時に必要なのは綺麗事じゃない。Ｄｒテンマはさすがに分かってる。ただこの巻では新聞記者マウラーや射撃術の教官ベルンハルトなど脇役のエピソードの方に惹きつけられた。メインストーリーの大通りから少しだけ脇にそれた路地に潜む短編のささやかな温もり。浦沢氏はこの微妙な余韻を創るのが抜群に巧い。再読だから先の巻で待っているサブキャラのことはよく覚えてる。会える日が待ち遠しい。2017/10/05
福猫
31
自分が甦らせてしまった“MONSTER”の正体はなんなのか…。小さな手がかりを元に行動を開始するテンマ。双子の片割れアンナは、ニナ・フォルトナーと名前を変え、幼少の頃の記憶がないまま、平穏な生活を送っていた。ヨハンの行方を求め、ニナと接触するテンマ。そんな二人の前で起こった、新たな殺人事件。まだまだ始まったばかり。今後の展開を思うと、序の口。なのに…。色んな伏線があちこちに張り巡らされていて、目が離せない。じっくり堪能しよう。2013/07/07
眠る山猫屋
27
再読。双子の片割れニーナ。ニーナに忍び寄るヨハンの影。初めての協力者マウラーさんも殺されてしまったテンマ。銃を持ったテンマの射撃訓練のエピソードが暖かい。手を繋げて良かったね。2016/06/21
あかは
27
再びニナ、ヨハン、テンマの運命が交錯しはじめる。最後の銃を習うところの話はよかった。2014/05/20
