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出版社内容情報
とある田舎町に、ひとりの女の子が引っ越してきた。女の子は、ふたりの女の子に出会い、そして三人の物語が始まる…。 女の子たちが大人になっていくまでを幼児期から描いた、おかしくもせつないサイバラ・ワールドの傑作!! ●本巻の特徴/登場人物が1話ごとに1歳ずつ加齢されていく、前代未聞の新形式ストーリーまんが。オールカラー単行本で登場!!
西原 理恵子[サイバラ リエコ]
著・文・その他
内容説明
感涙の傑作『上京ものがたり』の女の子は、昔はこんな子だったんです…こんなともだちは一生できない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
86
切なくて涙がでた。 女の子の一生、そのやるせなさを、時に繊細に具体的に時に幻想を織り混ぜて、こんなふうに鮮やかに見せ魂に訴えかけてくる作品として表現できる西原理恵子 は天才だと思う。2013/09/16
ちはや@灯れ松明の火
42
きれいな服、やさしい家族、たのしい毎日、そんなの夢の中にしかない。嫌いだけどともだち、ともだちなのに恥ずかしい、それはわたしと同じだから。なりたいわたしにはなれないと、わかってるから。結婚はしあわせなゴールなんかじゃない。女の子じゃなくなったら、もう夢の中にも逃げられなくなる。それでも、どうしたってわたしたちは大人になる。殴られ続けると、しあわせになんかなれっこないとわかってるのに。あの日同じ原っぱにいたわたしたちはちがう道を歩いていく。今ならわかる、あの子たちが好きだった。わたしたちはともだちだった。 2018/02/26
sui
32
母が再婚し、大好きな祖父と暮らしていた海辺の村を離れ、山と田んぼと工場のある街へ越した幼少期からのお話。うわぁ・・・と何度も絶句する。切ないとか悲しいなんて、ぼーんと飛び越えちゃって、痛くてたまらない。貧困の連鎖とかそんな堅苦しい言葉は似合わない。街全体が底なし沼みたいだ。成長するごとに、生活が続くごとに、どんどん深みにはまっていく。抜け出すことが出来ない。小さな女の子の心の描写がすごい。小さな頃の心の動きをこれ程覚えているということは、それだけ壮絶な葛藤があったからだろう。西原さんの本、また読もう。2017/07/22
AKIKO-WILL
30
切ない感じです…多感な少女から女性に変わって行く中で仲良くなる3人…それぞれに違う悩みを抱えていてシアワセになりたいはずなのに上手くいかない感じが切なさをましますね…2014/11/09
3939タスタク
30
ただの昭和懐古の作品では無い、リアルでちょっと怖い部分が見え隠れするが、それぞれが幸せを求めている姿に胸が締め付けられる、とにかく切ない。2013/06/15