出版社内容情報
萩尾望都が描く、きらめく恋の短編集！
少女漫画界の革命児たちによる傑作短編アンソロジーシリーズ“Flower Comics Masterpieces(フラワーコミックス マスターピーシーズ)”の一編。
■哲学的なSFから、ファンタジー、サスペンスなど多彩な作品を生み出してきた萩尾望都。そんな少女漫画界の巨星は、じつはチャーミングな恋の物語も数多く描いている。このアンソロジーでは、そんな萩尾望都の手によるラブストーリーを集め収録。淡い恋が、ときめきが、あなたの胸にしみこむ。
■収録作のカラー扉を雑誌掲載時と同様カラーで再現しているばかりでなく、「ポーの一族」をはじめ数々の傑作連載のカラー扉を集めたイラストギャラリーも収録。幻のエッセイコミック「まんがABC『ゴールデンライラック』ができるまで」を単行本初掲載！
■別冊付録『モーさま 世界を行く！』
若き日の珍道中から最新の未発表レポまで、これまでに世界各地を旅したトラベルエッセイコミックをまとめた1冊。作品からは垣間見ることのできない意外な素顔が発見できるはず!?
■収録作品「ママレードちゃん」「妖精の子もり」「秋の旅」「6月の声」「ゴールデンライラック」ほか。
萩尾 望都［ハギオ モト］
著・文・その他
内容説明
萩尾望都が描いた「恋」のお話を集めた傑作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
18
初期ものから割と新しいものまで、さすがモトさま！収録作品は読んでたものが多かったはずですが、昔読んだのもすっかり忘れててまた楽しめました。初期のはかわいい作品が多いですね。「ゴールデンライラック」はこのページ数ですごい。「きみはうつくしい瞳」は初読み。まんなかのカラーページは、代表作のカラーがずらり。別冊の旅行記も楽しかったです。2013/12/29
ぐうぐう
16
ＦＣマスターピーシーズ、萩尾望都のテーマは恋の短編集。1970年代に発表された作品が多く収録されているのが嬉しい。少女漫画の良き時代、そこには異国への素直な憧れが描かれている。萩尾は、自らが培った文学への、そして映画への憧憬も同時に滲ませている。「ゴールデンライラック」は、その結晶とも言えるだろう。また、別冊にある「モーさま世界を行く」には、そんな異国への憧憬が旅行記として綴られていて、興味深い。2012/12/16
みい
10
別冊の一部以外は既読ですが、特に昔の作品は懐かしく再読しました。旅のエッセイ漫画も、昔別コミで読んで、私もイギリスに行きた－いとか思って小さな書き込みまで一生懸命読みこんでいたのを思い出しました。赤パン青パンとかちゃんと覚えておりました。中学生の頃からずーっと萩尾先生の作品と一緒でしたから、こうして、綺麗な本にまとめていただくとそっと抱きしめたくなります。萩尾先生がバス事故で大変なことにならなくて良かったです。2013/04/17
かおりーぬ
6
なんとも久しぶりに漫画を読む。箱付きのハードカバーにおまけ冊子入りの豪華本❤1972～1991年の作品の中から恋愛ものの９作品が収蔵されている。萩尾望都の20年間の変遷を追える時系列に、それぞれの作品を書き始めた動機やら、作品を作り始めるまでのプロットなどの公開もされていたり、盛りだくさんの魅力的な一冊。で中でもロンドンを舞台にした「ゴールデンライラック」は風と共に去りぬのような一人の女性の半生が描かれていて面白い。最後のバレエダンサーの恋物語「ジュリエットの恋人」も好き。萩尾望都好きは一家に一冊！2019/08/21
ぐるぐる244
4
付録の旅行記目当てでヤフオクで手に入れたが、付録は緑や赤のインクを使っていてとても読みにくい。
