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出版社内容情報
●あらすじ●のび太が二十二世紀の福引きの外れ券で、手に入れた小惑星。その星は広大な草原と美しい森と湖をそなえたすばらしいところ。そこでのび太とドラえもん、それにジャイアンやスネ夫、そして、しずちゃんたちは、そこにねじ巻き都市を作ることにした。五人はさっそく生命のねじを使い、ぬいぐるみや人形、ラジコンにまで生命を吹きこみ、さらにタマゴコピーミラーを使い、次つぎと新しい生命を誕生させた。そして、落雷により、高い知能を持ったぬいぐるみ、ピーブの誕生を境に、ねじ巻き都市は環境重視の大都市へと大発展し始める。そんなとき、前科百犯の狂暴な脱獄囚、熊虎鬼五郎がねじ巻き都市に侵入した!! 鬼五郎はタマゴコピーミラーを偶然手にすると、なんと自分自身を大量コピーしてしまった!! 平和なねじ巻き都市に、凶悪な鬼五郎が大発生!! なにも知らならないのび太たち!! 空前絶後のおもしろさで展開する大長編シリーズ第17弾!!
藤子・F・ 不二雄[フジコ エフ フジオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
89
環境問題をテーマにしている作品が多い印象。この映画に前の銀河超特急の道具が出てきてのび太もガンマンぶりを発揮と今までの映画を横断しているなぁと思った。今知ったがこの作品が藤子・F・不二雄先生の長編の遺作らしい。ここからはまた印象が変わるのかな?2014/09/08
海猫
69
藤子・F・不二雄先生の遺作だそうで。執筆中に亡くなられたということなので、全体的にいつもと微妙に絵が違う感じがする。しかし「種をまく者」という造物主が出てくるところはSF的だし、作品全体にエコロジーを大切にしようというテーマがあって、結果的にF先生らしい作品に仕上がっている。二十二世紀の福引きの外れ券で、手に入れた小惑星にねじ巻き都市を作る話。F先生の構想をなんとか拾い上げ、作品に仕上げたということなので、アイデアの飛躍やユーモアがちょっと弱い気がせんでもない。全体の構成としては、きれいにまとまっている。2021/02/04
山田太郎
23
遺作なのか、なんだか絵柄が違うと思った。話もなんだかとっちらかってるというか。誰か亡くなってその残務処理ってたいへんだろうなと。今会社であるとものすごくいやだろうなと。頭の悪いというか何も知らないのがいるからそれが責任者でやるならケンカしそうだしな。長くいるだけで役に立たないというか向こうはうるさい奴いるからやりにくいとか言ってるんだろうな。2020/03/19
結葉天樹
6
自分がドラえもん映画を劇場で観たのもこの作品が最後。本作執筆中に藤子不二雄先生が逝去されたのが影響受けたのかも。平和だったねじ巻き都市に起きる大事件。大長編史上初、のび太が生死不明になる事態に。神に等しい存在がのび太たちの生み出したおもちゃたちに興味を抱き、星をのび太たちに託す姿が藤子先生が後を託すかのように見えた。これまでの大長編との繋がりを見せるシーンもあり、個人的に大長編の総決算と言えるかもしれません。
海藍
6
【大長編17作目:映画公開1997年】ドラえもんが22世紀の商店街の福引きでもらってきたのは、なんと小惑星。のび太はそこにおもちゃの町・ねじ巻き都シティを作ることにした。生命のねじでぬいぐるみやおもちゃを動けるようにし、タマゴコピーミラーでどんどん増やして、町の住人を増やしていったが、次第におもちゃたちは進化しはじめていた。そこへ、どこでもドアを通って地球から凶悪犯の熊虎鬼五郎がねじ巻き都市にやってきた。ねじ巻き都市を見た鬼五郎は街を乗っ取ろうとする。2013/06/09