世渡り 万(よろづ)の智慧袋―江戸のビジネス書が教える仕事の基本

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世渡り 万(よろづ)の智慧袋―江戸のビジネス書が教える仕事の基本

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087860108
  • NDC分類 913.52
  • Cコード C0036

出版社内容情報

江戸時代に大ヒットした元祖ビジネス書解読!
知恵と才覚で元禄時代に一世風靡した井原西鶴。その浮世草子『日本永代蔵』『世間胸算用』『万の文反故(ふみほうぐ)』は元祖ビジネス書である。仕事人の心得やヒット企画の着眼点など今に通じる「基本」を解読。

内容説明

ヒット続出の敏腕プロデューサーだった井原西鶴が遺した、今の時代にこそ身につけたい「まっとうな働き方」指南。

目次

第1章 ゼロからはじめる「始末」のビジネス(浪風静かに神通丸『日本永代蔵』巻一―人が捨てるものを大事にするのが基本;煎じやう常とはかはる問薬『日本永代蔵』巻三―金持ちになる処方箋があった! ほか)
第2章 工夫と知恵と才覚を発揮する(昔は掛算今は当座銀『日本永代蔵』巻一―プライドを捨てて現実に直面する;舟人馬方鐙屋の庭『日本永代蔵』巻二―情報獲得には速度が、組織継続には危機感が大切 ほか)
第3章 仕事は手段を選ぶ(茶の十徳も一度に皆『日本永代蔵』巻四―偽装に手を染めた利助の恐ろしい末路;奈良の庭竃『世間胸算用』巻四―蛸売り八助、詐欺商法の結末 ほか)
第4章 どん底からの再出発(心を畳込む古筆屏風『日本永代蔵』巻四―あきらめないから発見がある;祈る印の神の折敷『日本永代蔵』巻四―自前で生きて、人を育てる ほか)

著者等紹介

田中優子[タナカユウコ]
江戸文化研究者。1952年横浜生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科教授・法政大学国際日本学インスティテュート(大学院)教授。専門は日本近世文化・アジア比較文化。研究範囲は江戸時代の美術、生活文化、貿易、経済、東アジアと江戸の交流・比較研究、布や生活文化を中心にしたインド・東南アジアと江戸の交流・比較研究、江戸時代の価値観から見た現代社会の問題など多岐にわたる。2005年度紫綬褒章受章。著書『江戸の想像力』(筑摩書房、1986年度藝術選奨文部大臣新人賞)、『江戸百夢』(朝日新聞社、2000年度藝術選奨文部科学大臣賞・2001年度サントリー学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なおこっか

5
西鶴つながり。『永代蔵』『胸算用』『万の文反古』をお仕事視点でピックアップ。お仕事に留まらず、生き方が浮き彫りになる話が続々。田中先生の著書の中では圧倒的に敷居が低い易しい本なので、江戸への入り口にもってこいかも。2020/01/28

かのこ

2
著者田中優子先生に教わったことがあり、興味があったので読んでみました。西鶴の「日本永大蔵」を江戸文学ではなくビジネス書としてとらえ、先人が残した商いと生き方についての哲学を読み解く。大変ユニークでためになる内容でした。2016/04/04

nizimasu

1
井原西鶴をビジネスの観点から読み解いた面白い視点の本。当時の商人は、幕府に期待することもなく自立していかなければならなかった。そのためには稼げばならぬ。何ともたくましく、そしてそのための商人道も説く。武士道よりも商人道。今の日本はかっこつけずにいきていけるたくましい処世術こそ必要だと思わせられた2012/04/13

とこまた

0
井原西鶴の作品群から、世渡り、商売のエッセンスを紹介しようというもの。この本で取り上げられているエピソードそのものは現代のビジネス指南書となんら変わることはないが、現代語訳の工夫と脚注とで江戸風俗が垣間見えるのが楽しい。2012/06/07

モットヒカリヲ

0
(まともな仕事をしてこそ人間である。夢のような50年やそこらの人生、何をして暮らしたところで、生きられないことはない)という考えのもとで書かれた本。お金とのつきあいかたを教えてくれる。2012/05/20

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