出版社内容情報
江戸時代に大ヒットした元祖ビジネス書解読!
知恵と才覚で元禄時代に一世風靡した井原西鶴。その浮世草子『日本永代蔵』『世間胸算用』『万の文反故(ふみほうぐ)』は元祖ビジネス書である。仕事人の心得やヒット企画の着眼点など今に通じる「基本」を解読。
内容説明
ヒット続出の敏腕プロデューサーだった井原西鶴が遺した、今の時代にこそ身につけたい「まっとうな働き方」指南。
目次
第1章 ゼロからはじめる「始末」のビジネス(浪風静かに神通丸『日本永代蔵』巻一―人が捨てるものを大事にするのが基本;煎じやう常とはかはる問薬『日本永代蔵』巻三―金持ちになる処方箋があった! ほか)
第2章 工夫と知恵と才覚を発揮する(昔は掛算今は当座銀『日本永代蔵』巻一―プライドを捨てて現実に直面する;舟人馬方鐙屋の庭『日本永代蔵』巻二―情報獲得には速度が、組織継続には危機感が大切 ほか)
第3章 仕事は手段を選ぶ(茶の十徳も一度に皆『日本永代蔵』巻四―偽装に手を染めた利助の恐ろしい末路;奈良の庭竃『世間胸算用』巻四―蛸売り八助、詐欺商法の結末 ほか)
第4章 どん底からの再出発(心を畳込む古筆屏風『日本永代蔵』巻四―あきらめないから発見がある;祈る印の神の折敷『日本永代蔵』巻四―自前で生きて、人を育てる ほか)
著者等紹介
田中優子[タナカユウコ]
江戸文化研究者。1952年横浜生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科教授・法政大学国際日本学インスティテュート(大学院)教授。専門は日本近世文化・アジア比較文化。研究範囲は江戸時代の美術、生活文化、貿易、経済、東アジアと江戸の交流・比較研究、布や生活文化を中心にしたインド・東南アジアと江戸の交流・比較研究、江戸時代の価値観から見た現代社会の問題など多岐にわたる。2005年度紫綬褒章受章。著書『江戸の想像力』(筑摩書房、1986年度藝術選奨文部大臣新人賞)、『江戸百夢』(朝日新聞社、2000年度藝術選奨文部科学大臣賞・2001年度サントリー学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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