出版社内容情報
不随意運動、全身疼痛、運動障害、失神、脱力、記憶障害……少女たちを襲ったものは、それらだけではなかった。子宮頸がんワクチン副反応の被害者とその家族の実態に初めて迫ったノンフィクション。
内容説明
日本で338万人が打ち、未だ打ち続けている「子宮頸がんワクチン」。それを接種した結果、少女たちに何が起こったのか―。第11回開高健ノンフィクション賞受賞作家が、今まで誰も踏み込まなかった6人の少女たちの日常を取材。想像もできないような、さまざまな症状に脅かされながら健気に闘い続ける娘と、その母の姿を追った。さらに産婦人科医師、治療する医師、厚生労働省などの証言も加え、「子宮頸がんワクチン」問題を多角的に検証。これは決して、「対岸の火事」ではない。
目次
第1章 生きないと。死んじゃったら、これをワクチンの被害だと認めていない厚労省というところは、やっぱり心因的だって、とらえるから。
第2章 自分のことにいっぱいいっぱいで、あんまり怒りとか感じたことはないです。ただ、できない自分がつらいです。
第3章 化学物質と電磁波を浴びると、脱力が起きるんです。力が突然、抜けてしまう。足だったり、手だったり。不随意運動は、音がきっかけで起きることが多いです。
第4章 おもいだしてもわすれなみがきてまたきおくがさらわれる
第5章 日に日に、娘の身体が壊れていくんです。身体にエイリアンが入って、娘をめちゃめちゃにしていく。調子が悪いなんていう、そんなレベルではない。
第6章 娘はこうして治ってきているんです。みんな、どうしようって言ってるけど、希望があることを伝えたい。
著者等紹介
黒川祥子[クロカワショウコ]
1959年生まれ。福島県出身。東京女子大学文理学部史学科卒業。弁護士秘書、ヤクルトレディ、デッサンモデル、業界紙記者などを経てフリーライターに。家族の問題を中心に執筆活動を行う。著書に『誕生日を知らない女の子 虐待―その後の子どもたち』(第11回開高健ノンフィクション賞受賞作)など。息子が二人いるシングルマザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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