子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち

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子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087815689
  • NDC分類 495.43
  • Cコード C0095

出版社内容情報

不随意運動、全身疼痛、運動障害、失神、脱力、記憶障害……少女たちを襲ったものは、それらだけではなかった。子宮頸がんワクチン副反応の被害者とその家族の実態に初めて迫ったノンフィクション。

内容説明

日本で338万人が打ち、未だ打ち続けている「子宮頸がんワクチン」。それを接種した結果、少女たちに何が起こったのか―。第11回開高健ノンフィクション賞受賞作家が、今まで誰も踏み込まなかった6人の少女たちの日常を取材。想像もできないような、さまざまな症状に脅かされながら健気に闘い続ける娘と、その母の姿を追った。さらに産婦人科医師、治療する医師、厚生労働省などの証言も加え、「子宮頸がんワクチン」問題を多角的に検証。これは決して、「対岸の火事」ではない。

目次

第1章 生きないと。死んじゃったら、これをワクチンの被害だと認めていない厚労省というところは、やっぱり心因的だって、とらえるから。
第2章 自分のことにいっぱいいっぱいで、あんまり怒りとか感じたことはないです。ただ、できない自分がつらいです。
第3章 化学物質と電磁波を浴びると、脱力が起きるんです。力が突然、抜けてしまう。足だったり、手だったり。不随意運動は、音がきっかけで起きることが多いです。
第4章 おもいだしてもわすれなみがきてまたきおくがさらわれる
第5章 日に日に、娘の身体が壊れていくんです。身体にエイリアンが入って、娘をめちゃめちゃにしていく。調子が悪いなんていう、そんなレベルではない。
第6章 娘はこうして治ってきているんです。みんな、どうしようって言ってるけど、希望があることを伝えたい。

著者等紹介

黒川祥子[クロカワショウコ]
1959年生まれ。福島県出身。東京女子大学文理学部史学科卒業。弁護士秘書、ヤクルトレディ、デッサンモデル、業界紙記者などを経てフリーライターに。家族の問題を中心に執筆活動を行う。著書に『誕生日を知らない女の子 虐待―その後の子どもたち』(第11回開高健ノンフィクション賞受賞作)など。息子が二人いるシングルマザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

111
早期発見が重要な女性だけの病。「ワクチンによって、子宮頸がんは防げる」の大義のもとに実施された「ワクチン接種」。今、事実上頓挫している。理由は「副作用」を訴える声が広がったからです。国や製薬会社に損害賠償を求める裁判に発展しています。本作は、副作用に苦しむ少女とその母たちを丹念に取材した切実なレポートと、性急に事を運んだ国(厚労省)の施策と被害者への非情な対応の現状に警鐘を鳴らす証言が綴られている。重いテーマですが、解りやすい文章で書かれた素晴らしい本です。お母さま方には、ぜひ読んでほしいと思いました。2017/08/15

美登利

85
このワクチンについて、副反応が出たというニュースか、雑誌の記事か見かけたような気がしていましたが、実際これほど酷い反応が少女たちを痛めつけ、その家族も苦しい思いをしている事実を知りませんでした。まだ統計的には少ない被害なのかもしれないけれど、もしその症状自体が医者からも詐病だと決めつけられ、治療も分からないまま、進んで行く様を文章で読んでいるだけでも対応の余りの酷さにもう怒りしか浮かばないです。ワクチンが認められた経緯が怪しいのは、素人が読んでも分かります。接種が今でも続いてるということが一番怖いです。2015/09/23

モルク

63
衝撃的だった。子宮頸がんワクチンの副作用やそれを認めない国や医療機関は中山七里さんの「ハーメルンの誘拐魔」に出てきてはいたが、想像を絶する世界がそこにはあった。子宮頸がんを防ぐとの大義名分により推奨されたワクチン。まさかそれにより重大なる副作用を生むとは…。激しい頭痛、体の痛み、意識を失ったり痙攣や不随意運動そして記憶障害など症状は多岐に渡り通学も困難となる。またそれだけではなく、心の問題と精神科にまわそうとする医者、教師や学校の対応も腹立たしい。国や機関が非を認め治療法を確立し彼女らに笑顔の戻る日を望む2017/08/23

おかむら

55
「子宮頸がんワクチン事件」に続いてこの問題の本2冊目。こちらは主に副作用に苦しむ少女とその家族のあまりにも過酷な闘病ルポ。読んでるだけでこちらまで具合が悪くなってしまうくらい次々襲う症状の凄まじさに打ちのめされる。さらに多くの医者に詐病扱いされてまともに診てもらえないとは。一生子宮頸がんにかからない(それもかなりアヤシイ)としてもこんな重篤な副作用がでる可能性のあるワクチンを10代の少女全員が打つ必要があるのか! なんで推進するのか!三原じゅん子!2015/09/16

きさらぎ

53
子宮頸がんにならないために打ったワクチンに、こんなに 重篤な副反応があったとは。ワクチンのせいと認めない国、精神的な病気と決めつけてしまう医師、登校が難しい少女に理解のない学校…被害者の少女たちに対してあまりに冷たい対応に怒りを感じる。終わったことではなく、今もまだ苦しみが続いていて救いが見えない。なんとかならないものか。2017/10/29

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