私の名はナルヴァルック

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私の名はナルヴァルック

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087814613
  • NDC分類 295.394
  • Cコード C0095

内容説明

『ウーマンアローン』から6年、熱き旅行作家、待望の第2作!エスキモーの名前をもらった日本人女性、エコロジカルでみずみずしい鯨の村滞在記。

目次

第1章 アカとアパ
第2章 チュクチの奇怪な風
第3章 マクタック
第4章 祈りの踊り
第5章 鯨
第6章 ウグルックの親方
第7章 勇者、捕鯨頭領の帰還
第8章 鯨の祭り
第9章 挫けた約束

著者等紹介

廣川まさき[ヒロカワマサキ]
ノンフィクションライター。1972年富山県生まれ。岐阜女子大学卒。会社員を経て、カナダ、ニュージーランドで馬の育成にたずさわりながら農業を学ぶ。2003年には、アラスカ・ユーコン川約1500キロを一人カヌーで下る。その旅を記録した著書『ウーマンアローン』で2004年第2回開高健ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

45
私は目下、WWEにおける中邑真輔氏の活躍にときめく者の一人だが、異郷の地に居場所を見つける人に無性に憧れる。著者はアザラシを解体中、生肉を口に運んでエスキモーにたしなめられる程の人なのだ。アラスカに対するアメリカ政府の冷酷な失政、同化政策の恐ろしさを改めて知る。2017/05/03

3
前著でユーコン川をカヌーで下った著者が本書ではエスキモーの暮らしの中に混じって、捕鯨文化などを体験する。伝統的なエスキモーの暮らしの中に入ってきた現代のアメリカの西欧文化というものを考えさせられた。またチャリオット計画やシベリアに核廃棄物が捨てられていること、石油利権が入ってきていることなども初めて知った。温暖化よりも寒冷化の方が怖いという現地の人たち。捕鯨文化への風当たり。これは日本の捕鯨やイルカ漁のことも考えさせられる。でも捕鯨をしないとここに暮らす人たちは生きていけないのだ。2011/03/06

こざるん

2
「ウーマン・アローン」で強い感銘を受けて手に取った、廣川さんのもう一作。極北のアラスカの村で、エスキモーの村人と共に過ごした数か月間の物語。自分はたった2日間だけど、アラスカのアサバスカン民族の村にホームステイをしたことがあるので、村人たちの暮らし(大した産業はなく、補助金で暮らしている)のうら寂しさなどは手に取るようにわかる。そしてクジラ漁がいかに村人たちにとって大切で重要な文化(ここでいう文化、というのは食や生活にとても密着した意味で)なのかということを改めて思い起こさせられた。2016/11/08

かず

2
本当に聞いた事もないようなエスキモーの料理がたくさん出てきて、どんな味なのかと想像をたくましくさせられました。ただ、料理を含むエスキモー文化が凄い早さで消失しつつある様は寂しさを通り越して悲しくなってしまいました。2011/09/07

katta

2
開高健賞の『ウーマンアローン』から6年。今回はエスキモーのある村に腰をすえ、四季の遷り変わり、狩猟、食事の支度など人々の生活に根を下ろし、環境問題や世代間格差など身近な問題も正面から取り組んだ作品。以前の作品のように自己主張が強すぎず、地域の中に入り込みmそこから発信する意見は聞くべきものがある。なかなかいいと思う。2010/09/17

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