内容説明
48歳で早世した伝説の画家・茂田井武が動物を愛する心やさしい英国紳士「ドリトル先生」をユーモラスで慈愛あふれるタッチで描いた絵―唯一残っていた幻燈絵が、やっと絵本になりました。50余年を経て甦る、ファン待望の1冊。
著者等紹介
南條竹則[ナンジョウタケノリ]
1958年生まれ。小学生の時、「ドリトル先生」物語を夢中で読む。1993年に『酒仙』(新潮社)で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞
茂田井武[モタイタケシ]
1908年、日本橋の旅館の次男として生まれる。1936年に小説のさし絵を描きはじめ、その後、子どものための本に絵を描く。1956年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MI
78
図書館でドリトル先生の絵本を見つけたので読んでみました。ドリトル先生はたくさんの動物と暮らしてました。オウムが、先生に動物語を教えるから獣医さんになって欲しい。とてもユーモラスで癒される絵本。原作も読んでみたい。2023/11/23
けんちゃん
27
読友さんのご紹介本。すばらしい作品をご紹介いただき、うれしいです。児童文学の名作「ドリトル先生」の第1作「アフリカゆき」を1951年に幻燈用として茂田井武さんが描かれた絵に南條竹則さんが言葉をつけたもの。しかも児童書訳の井伏鱒二さんの固有名詞を踏襲し、言葉のリズムも大切に作られている絵本です。南條さんが、茂田井さん、井伏さん、さらにロフティングさんをリスペクトしていることがよくわかります。児童書の方には、ロフティングさん自身によるイラストもあるので、はじめは違うイラストはどうなのだろう…と→2012/02/27
まど
23
5歳の息子のクリスマスプレゼントに(他はウルトラマンのソフビ大量)。庄野潤三さんの小説にて、小さなお孫さんが井伏鱒二名訳の「ドリトル先生」を読む前に興味を持ってほしいとプレゼントしていたのを真似してみました。オシツオサレツがすごく面白かったみたいです。2012/02/04
鈴
18
懐かしいドリトル先生の絵本版(*^^*)ドリトル先生が動物と話せるのは、特別な力で生まれつきだと思っていたが、オウムに動物語を教えてもらったからなのか。そして、もともとは獣医ではなく、人間の医者だったことも、わたしの記憶から抜け落ちていた。機会があったら小説も読み返したい。2012/05/20
Cinejazz
17
〝動物好きのドリトル先生に、鸚鵡のポリネシアが「先生、人間の医者なんか、およしなさい。獣医になって下さい。わたしが動物の言葉を教えて差し上げましょう」...賢いポリネシアは、ドリトル先生に、様々な動物たちの言葉を教えた甲斐があり、動物たちと自由に話せるようになりました...ある日、猿のチーチ-が飛び込んできて「アフリカの猿の間に、恐ろしい疫病が流行っています。アフリカへいらして下さい!」...かくしてドリトル先生は、未開のジャングルへと向かうことに・・・〟ドリトル先生の波瀾万丈の物語絵本。2024/01/18