出版社内容情報
極端な右(過激なナショナリズム)と極端な左(対案なき批判)ばかり目立つニッポンの言論。どちらの「バカ」にも肩入れできない良識派におくる、好評既刊『不愉快なことには理由がある』の続編!
内容説明
“直感”を捨てないかぎり、真実は見えない！！かなり不愉快、しかし納得。政治、経済からワイドショーネタまでカバーする異色の社会評論！
目次
私たちはみんなバカである
１ ＰＯＬＩＴＩＣＳ政治（ニッポンの右傾化；嫌韓と反中；「日本を取り戻す」政策；ニッポンはどこにいくのか？）
２ ＥＣＯＮＯＭＹ経済（ブラックな国；イエという呪縛；自虐的な経済政策；経済は面白い）
３ ＳＯＣＩＥＴＹ社会（ニッポンの暗部；腐った楽園）
４ＰＳＹＣＨＯＬＯＧＹ心理（こころの内側）
地獄への道は善意によって敷き詰められている
著者等紹介
橘玲［タチバナアキラ］
１９５９年生まれ。作家。早稲田大学卒業。２００２年、国際金融小説『マネーロンダリング』（幻冬舎）でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
修一郎
85
週刊プレイボーイ上の連載で，物知り橘アニｨが，高所から解説差し上げるという趣向。その時々のトピックを上から目線でシニカル放談しているだけで，だからこうすべきをモノ申しているわけではない。フクシマ原発やエイズ騒動でも飛び交った似非科学について批判しているけども，「市場経済と進化論とゲーム理論で現代社会問題は全て説明できる!」と断言するのだって似非科学と言うんじゃないのかね。唯一「人間性を主観的に評価して大学入試の合否判断にするという案は最悪だ。」については大いに賛同する。次，「うさんくさいリベラル」へ…2017/02/15
パフちゃん＠かのん変更
67
本書は2012.11～2014.5まで『週間プレイボーイ』に連載した「そ、そーだったのか！？真実のニッポン」を再構成したもの。刺激的な題名は釣りっぽい。だから、バカが多い根源的な理由はつかめなかったけれど、それぞれのテーマは十分面白くためになるものでした。政治でいえば、今は中道右派の阿部政権に対して中道左派が空席。対立組織は共産党だけ。そして、右翼と左翼が「アメリカの言いなりになるな」という点で意見が一致している。問題の本質は集団的自衛権の行使以前に、軍を統制する民主的な手続きの欠落にある。2015/05/26
かまど
52
『じっくりと考える習慣を身につける』 より良い人生を生きるためには「物事をじっくりと考える」ということも必要な要素の一つだと思います。 社会で起きていることについてじっくりと考える。働き方についてじっくりと考える。生き方についてじっくりと考える。 しかし、人の多くは忙しく、物事についてじっくりと考える時間をつくる余裕がないのかもしれません。 橘氏はこの書籍で、人を「ファスト思考（速い思考＝直感）しかできない人」と「訓練によってスロー思考（遅い思考）を身につけた人」に分けています。 (続く)2015/02/04
どんぐり
49
政治、経済、社会、心理、とワイドショーの時事ネタから文章の切り売りをしているような雑文集。暇つぶしに読むのはいいかもしれないが、軽薄短小というか、これはちょっとハズレだ。2018/08/12
tetsu
42
★５ 「不愉快なことには理由がある」に続き、雑誌連載の社会評論の記事を単行本化したもの。 今回も目から鱗が落ちるかのごとく、世の中のいろいろが見えてくる。 特にエピローグの２題、フェアトレードとアフリカのNGOの話は衝撃的。 明確な論点と易しい文章で内容がすっと頭に入って来る。 橘玲は全部読んでみようと思う。2016/05/16
