出版社内容情報
世界の秘密は、すべて解けてしまった。
近年の“知のパラダイムシフト"によって、私たちの感情も、政治も経済も、戦争や虐殺ですら、その理由はすべて解明された? 進化論をベースにした「地雷を踏む」ような社会批評集。
内容説明
週プレ発信ニッポンの真実を読む。最新の“進化論”の知見をベースにしたスリリングな社会批評集。
目次
世界の秘密はすべて解けてしまった
１ 政治（不思議なデモクラシー；有権者はバカでもいいのか？ ほか）
２ 経済（グローバル市場と国民国家；日本経済の「不都合な真実」 ほか）
３ 社会（特別な日本、普通な日本；日本人の「混乱」 ほか）
４ 人生（彼と彼女の微妙な問題；日常に溢れる「魔法」 ほか）
進化論的リバタリアニズムのために
著者等紹介
橘玲［タチバナアキラ］
１９５９年生まれ。作家。早稲田大学卒業。２００２年、国際金融小説『マネーロンダリング』（幻冬舎）でデビュー。“新たな資本論の誕生！”と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』（幻冬舎）が累計３０万部のベストセラーになる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
98
イマイチ受け入れられないな～！と前半ペース失速したが、後半から「めっちゃおもろいやん」とグングン面白くなってくる。間違った思想もなにも進化論から合理的に判断しようとする点が自分の道徳感情をムカつかせていたのだがそこがまた面白く斬新でもある本書は進化の産物である私たちは所詮理想だけで現実の問題を片づけることはできない、ならば進化論の不愉快な知見を早く受け入れて人生と社会を設計せよとの論法で様々な昨今の社会問題を説明していく。モグロのふざけた笑顔とは裏腹、幅広い情報が含まれておりとてつもなく面白い章がある。2013/02/15
修一郎
76
橘さんは進化心理学で全ての社会問題が説明できるという立場だそうだ。大流行の「言ってはいけない」も概ね同様の論調らしい。でもそれって人間の行動と心理は本能で説明できる部分がかなりあるってことだけで，説明できない事象なんて山ほどあるし，実行可能な解決策を提示しているわけでもなく，単なる放談に終わっちゃうんだよな。そもそも利己的な遺伝子が跋扈する進化論で，LGBTや少子化を説明できるわけないじゃん。抜粋引用ばっかりだけど「自分は素人だから言いっぱなしでいいんだ」ということらしい。次「バカが多いのは～」へ…2017/02/11
ごへいもち
35
相変わらず合理的で納得。一つだけ、恋人からのプレゼントで「センスのない３万円のアクセサリより現金３万円の方が良いという女性はいない、いたら不気味」というのはちょっと…。私、不気味でしょうか2015/04/12
tetsu
34
★５ 「進化心理学は超強力な説明原理なので”こころの問題”を一刀両断に解明してしまいます」大いに納得。 「世界の秘密はすべて解けてしまった」まさにその通り。 政治、経済、社会、人生、４つのテーマの様々な問題に納得のゆく回答が得られる。複雑な現在社会を生きる指針として重宝する一冊。 この本は多くの人に読んでほしい。2016/04/24
ちゃんみー
31
もっと、精神的な不愉快さを解明してそして解消してくれる本だと思ってたんですけど。社会経済問題などを取り上げて、なぜその事象に我々は憤慨するのだろうか？という内容でした。平等と不平等が本質的なテーマということにでもなりましょうか。あ〜ぁ、結局、自分のイライラは解消されず(^^;;2013/04/26
