出版社内容情報
急逝した松田直樹ら8人のJリーガーの物語
ケガやチーム事情によって崖っぷちに立たされながら、それでもサッカーを諦めない8人の元日本代表の不屈の物語。急逝した松田直樹最後のノンフィクションと、彼の遺族のインタビューも収録。
内容説明
２０１１年８月、３４歳の若さで亡くなった松田直樹をはじめ、サッカーに賭けた８人の男たちの壮絶な物語。
目次
永遠のサッカー小僧、心の中の火は消えず―松田直樹（１）
Ｗ杯を逃した男が守り続ける守備の美学―田中誠
心優しきディフェンダーは自分の居場所を求めて―古賀正紘
黄金世代の守護神、Ｊ２からの新たな旅立ち―南雄太
“迷走する点取り屋”が海外移籍を決めた本当の理由―カレン・ロバート
南米の地で呼び覚まされていったゴールキーパーの本能―小澤英明
「天才」と呼ばれた男が新天地で敷いた背水の陣―成岡翔
Ｊ２から世界を見据える北京世代のストライカー―豊田陽平
最後の１年、闘い続けた者が見た風景―松田直樹（２）
著者等紹介
小宮良之［コミヤヨシユキ］
１９７２年、横浜市生まれ。大学卒業後、スペインのバルセロナに渡り、語学力を駆使してスポーツライターとして活動。冬季五輪やＷ杯などを取材後、２００６年から日本に拠点を移し、人物ノンフィクション中心の執筆活動を展開する（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ふろんた
21
松田直樹、田中誠、南雄太、カレン・ロバート、古賀正紘、成岡翔、豊田陽平、小澤英明。将来を嘱望されながらも期待された結果を残せず苦悩した8人のストーリー。勢いだけで何とかなった自身の若い頃への後悔や、常に怪我と隣りあわせでまともなコンディションを作れない中でプレーを続ける。決してあきらめることなくピッチに立ち続ける悲愴感がひしひしと伝わってくる。2015/04/20
Barbierock1
2
田中誠選手の肉離れの話は特に印象的に感じた。アスリートは本当にギリギリのところで勝負していて、ちょっとしたことでフィジカルやメンタルの点でデリケートな問題に発展するし、その紙一重で天国と地獄の差をうむ可能性がある。それは、松田選手の件もそうだし、どの選手にしてもそう。田中選手で特に感じたのは、ささいな判断ミスの積み重ねが、夢の実現を幻としてしまう怖さをみたから。2014/02/12
coolmonster
2
サッカーが好きなら、最後まで読むときっと号泣するだろう。「松田さん、俺もマジでサッカーが大好きです！」2014/02/01
靖
2
外からでは窺い知れない選手たちの生々しい戦いの記録。心身ともに傷つきながらももがき続ける彼らに畏怖の念を抱く。2013/05/08
うっかりまー君
1
少年が騒ぎ、父親が照れたように頷く。二人の間に流れる空気が暖かい。闇夜の中に明るく照らされたアルウィンスタジアムは、サッカーを愛する人間たちの道標のように見えた。2015/06/12
