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この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087805413
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

発掘! こんな日本人が、いた。
終戦時、内蒙古・北京に在留する日本人を無事に帰還させた陸軍中将・根本博は、その恩義を返すため、4年後に密航で台湾に渡り、蒋介石を助ける。海峡を越える感動の歴史ノンフィクション。

内容説明

在留邦人4万人、無事日本に帰還!その恩義を返すため、将軍は、漁船で台湾へ向かった…。60年の歳月を経て今、明かされる日本人司令官の知られざる生涯。

目次

密航船
内蒙古「奇跡の脱出」
わが屍を野に曝さん
辿り着いた台湾
蒋介石との対面
緊迫する金門島
古寧頭の戦い
貶められる名誉
釣竿を担いだ帰国
武人の死
かき消された歴史
浮かび上がる真実
日本人伝説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やじ

36
こんな日本人が居られた事、学校で教えて下さい。根本博さんが居られなければ、台湾は中国になっていたかもしれないし、日本もどうなっていた事か。日台の恩人とも言える方が、歴史から消し去られている。しかし命を義に捧げられた根本氏の心や、同志の方々の行いは、またしても門田隆将氏により丁寧に拾い集められ、紡がれた。門田氏は神様から使命を受けて本を書かれているとしか思えない…。今週末に台湾は選挙がありますね。期日前投票はないのに、投票率メチャ高い。日本はどう?中国に呑み込まれるの?どういう選択をするのだろうか?2016/01/14

姉勤

33
第二次大戦後、日本軍の武装解除により国民軍と共産軍の戦闘は再開され、圧倒的劣勢に追いやられた国民党の、最後の砦たる台湾での独立を保つために手を貸した日本人がいた。その人物は、旧陸軍、根本博中将。旧内蒙古の司令官だった氏は、ポツダム宣言受諾後の武装解除命令を無視し、在留邦人をソ連軍から守り抜き、無事帰国を果たした。その際、協力を受けた蒋介石への恩に報いるため、終戦後、決死の覚悟で台湾に渡る。緻密な取材により、日本はおろか、台湾でもよく知られていなかった事実を掘り起こす。「ジャーナリスト」は斯くあるべし。2018/10/31

Willie the Wildcat

31
極限状態での言動にこそ、人としての価値観が現れる気がする。後書きの著者のコメントにハッとする。敗戦処理の手順か・・・。全てのリスクを背負い、市民と自軍を日本へ帰国させる。周囲の信頼も根本氏の人間性あってのこと。ましてや再度命を賭して恩人に報いる。付け加えればメディア等の誤解を敢えて解かず、名誉を求めない。(軍人として優秀かどうかより)人としてのスジを通す姿。帰国時の釣竿!粋だなぁ。2012/07/22

NOBU

31
戦争とは何なのか?軍人の在り方とは?恩とは?義とは? 私たちが知り得る歴史とは、時に政治の思惑により修正されている。故に歴史とは、常に全く覆される可能性を持っている暫定的な物であると私は思う。 歴史と言う大河に埋められたひとつの事実を、丹念に探究する著者門田氏の仕事に敬意を表する。 真実を知ることは、容易くはない。2011/11/05

やじ

23
台湾に行く前に再読しようと試みたのに間に合わなかったし、持って行くのも忘れて残念だったけど、また行く理由ができたから良しとする!帰ってから読み直したけど、行った場所が出てくると嬉しい😊次は蒋介石が根本中将に贈った花瓶の片方がある中正紀年堂に行くぞ。 日本が台湾を見捨てた事実や、蒋介石の功罪等(実はよく知らない…)お互い複雑な過去があるが、親日国である台湾は近隣国に恵まれない我が国にとって救い。共産党との戦いに日本人が関わり、金門島を守った事で台湾海峡が守られた功績は大きい。日台両国で語り継いでほしいな2020/01/19

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