出版社内容情報
●子育てから手が離れ、ネットオークションにはまる主婦。
●<ロハス>に凝りだした妻に辟易する夫。
●内職で秘密の楽しみを見つけた主婦。
●会社が倒産、妻が働きに出て、家事を担うことになる夫。
・・・、etc.
夫と妻。ちょっとずれてて、でも愛情がないわけじゃなくて・・・。
家庭内の小さくて、案外深い溝を明るく描き出す、6つの物語。
内容説明
ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。ビター&スウィートな“在宅”小説。
著者等紹介
奥田英朗[オクダヒデオ]
1959年岐阜県生まれ。雑誌編集者、プランナー、コピーライターを経て、97年「ウランバーナの森」で作家デビュー。02年「邪魔」で大薮春彦賞、04年「空中ブランコ」で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
187
図書館本。家を起点とした短編集。さして深いわけでもなく、すらすらと読めてしまう。★★★☆☆2015/10/21
まちゃ
180
奥田さん初読み。ほのぼのとした良い気分にさせてもらいました。ヤミー!/家庭の夫婦関係を題材にした短編集。「ここが青山」「家においでよ」「夫とカーテン」「妻と玄米御飯」良かったです。/“人間(じんかん)到る処青山(せいざん)在り” 間違えないようにしないと。2015/06/06
文庫フリーク@灯れ松明の火
176
良いお日和ですね・小春日和・絶好の行楽日和・・・私の言葉のイメージは乏しいけれど『家日和』は絶妙なタイトル。平凡な家庭を描いて非凡な面白さ、さすが奥田さん。ネットオークションや主夫業、趣味最優先・自分だけの部屋作りなど、奥田さんご自身の経験がかなり活かされているのでは?「ここが青山」まさか《人間到る処青山在り》からのタイトルとは。家事のあれこれがリアルで主人公は楽しげですが、毎日のこととなると・・・家人はもちろん主婦の皆様に頭が下がります。「家においでよ」自分より、家族を優先しているご同輩には→続く2012/05/11
七色一味
151
読破。夜寝る前に1話とか、そんな感じでのんびり読める、ほんわかとした「家日和」な短篇集たちです。どの物語も、その物語の中心に「家」があって、何かがあってもそこに戻ってくる、そんな暖かさが心地よいです。中でも務めていた会社が突然倒産する「ここが青山」と妻が出て行ってしまった部屋を、自分好みのインテリアにまとめていく「家においでよ」は特にお気に入りです。2012/02/07
kishikan
130
家庭の笑い、ペーソス全て一杯の奥田流傑作短編集、最後の一編は奥田の実話?2008/02/14