Gift

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087747218
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

81
お気に入りの方にお薦めいただいた本。初めて出会った曲が好きで、同じアーティストの曲を聞いてみるもののやっぱり最初の曲だけが特別で、自分にとって奇跡の一曲だった、そういうのが無数にある。この本はその、無数の奇跡の一曲を集めてきたかのような掌編集だった。どれも不思議ながらしっかりしたストーリー、それでいて歌を思わせるのは、本人にしかわかりえない想いを形にしながら、でもこれは伝えるために形にしたのであって、独り言ではないからなんだと思う。giftってタイトルが素敵。あと、ロマンチックの主体の男女差を感じた。2022/05/08

磁石

28
まさしく「gift」の名にふさわしい短編集。今まで既に知っていた/もう定石は決まっていると思っていた事柄が、まだまだ未知であったと教えてくれる。ただ日常に潜んでいた、ただ見えていなかっただけ。物語というものは、既知を未知の解釈で拡張するものであって、その逆ではなかった。私もこれからのアンケートには、必殺技を編み出し研鑽し続けることと敗れるまで敵を迎え撃つこととしたい。2017/09/06

紫伊

20
内容が、登場人物が好きという本は色々あるけれどこの作家に関しては文章がすき。文字を読んでいるのに何故が音楽を聞いているようなそんな錯覚に陥る。ちいさな物語が詰まったこの一冊はCDのアルバムのようにも感じた。お気に入りは妖精の足跡と海に沈んだ東京で動く大観覧車、猫の従兄弟の話。2021/01/19

AU.Step

12
かなり短い短編がギュッと多数詰まった短編集。ちょっと不思議な捉えどころのない世界を描く。村上春樹の昔の短編集に少し雰囲気が似ている気がした。それぞれの短編を押し広げた長編を読みたいとも思った。2019/11/03

はんみみ

8
殆どを発熱状態で読んだ。さらさらぐるりぐるぐる気持ちよく少しどこかが痛い。2013/11/15

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