内容説明
日本最初の女優であり、ニューヨーク、ロンドン、パリなどの海外でも高い評価を受けた川上音二郎一座のスター、貞奴。欧米がはるかな存在であった時代、彼女たちはいかに困難を乗り越え、成功をつかんでいったのか。新資料を駆使し、作家のアンドレ・ジッドや天才舞踏家イザドラ・ダンカンらも絶賛した貞奴の魅力に迫る。
目次
貞奴を求めて
第1部 芸者(芸者と百姓の倅―一八七一‐一八八五;総理大臣のお気に入り―一八八五‐一八八八;自由童子―一八八八‐一八九六)
第2部 女優(船出―一八九六‐一八九九;この芸者の踊りの見事なこと―一八九九‐一九〇〇;サロメの術の魔力―一九〇〇 ほか)
第3部 愛人(野菊―一九一一‐一九一七;桃の木の陰に―一九一七‐一九四六)
著者等紹介
ダウナー,レズリー[ダウナー,レズリー][Downer,Lesley]
イギリス生まれ。1978年に初めて日本を訪れる。その後何度も来日し、流暢な日本語を話す。『サンデー・タイムズ』や『フィナンシャル・タイムズ』などの雑誌に寄稿するほか、多くのテレビ番組にも出演
木村英明[キムラヒデアキ]
早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。ロシアや東欧の文学・文化専攻。世界史研究所研究員を務めるかたわら、早稲田大学、東京外国語大学で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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