赤い楯―ロスチャイルドの謎〈上〉

赤い楯―ロスチャイルドの謎〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 501,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784087728163
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0095

内容説明

ユダヤ人の金融力を結束、世界最大の財閥をつくりあげたロンドンの金融上ネイサン・ロスチャイルドとパリの鉄道王ジェームズ・ロスチャイルドの戦略は世界をどう変えたか。スリルあふれる執拗な追跡によって解き明かされる、100年におよぶ歴史の真相を初めて明らかにするノンフィクション巨篇。

目次

序章 ワルトハイムの秘密―白い人名録
第1章 金銀ダイヤの欲望に憑かれた男たち(ウォール街13日の金曜日;フランクフルトの『夜と霧』;シャーロック・ホームズのロンドン;SOSタイタニック;パンサーの宝石;南アフリカのゴールドフィンガー“ミルナー幼稚園”)
第2章 地球のトンネル(発禁書『金瓶梅』;インディー・ジョーンズ4;バーミューダ魔の三角海域;ジェームズ・ボンド『女王陛下の007』;カリガリ博士とマブゼ博士;ロスチャイルド家の反撃)
第3章 芸術の都パリの下水道(死刑台のエレベーター;オリエント急行殺人事件;恐怖のドレフュス事件;砂漠の秘密協定)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山口透析鉄

26
この本は学生時代に単行本で読みました。 大学生協(1割引で買える)で注文したんだったと思います。 個人的な感想ですが、亡父が転職して某証券会社で働きだし(これは私が結婚等をした後々の話)ロスチャイルド一族の人間と知り合う機会があったようで……自分達の庭園で作ったワインしか飲まない云々、といったような話をしていました。 日露戦争の国債もロスチャイルドが買ってくれた、と亡父は能天気に話していて、さすが司馬遼太郎の愛読者レベルではその程度の見方しか出来んだろうな、とウンザリしたものです。1991/12/04

coolflat

13
大雑把に言えば、前半は、タイタニックと米国の大富豪(鉱山王グッゲンハイム、ホテル王アスター、デパート王シュトラウス)、クーン・レーブ商会(日露戦争において日本に資金提供したジェイコブ・シフ)、モルガンとロスチャイルドの関係性、英国の植民地政策(南アフリカ:オッペンハイマー、香港:アヘン王サスーン、インド:タタ財閥、ビルラ財閥)とロスチャイルドの果たした役割など。後半は、ナチス対ロスチャイルド、イスラエル建国のきっかけとなるドレフュス事件→英国の三枚舌外交など。英国の三枚舌外交は全てロスチャイルドが仕組む。2015/10/12

デビっちん

10
ロスチャイルド家の血脈を系図と富の流れから考察していくと、世界史の舞台裏が見えてくる。言葉を変えれば、世界の史実と登場人物は、ロスチャイルド家によって結びつけられる。全体は一つの閨閥によって組み立てられ、独立した現象は存在しないのであるから、部分だけをとりだして解析すると間違った解釈につながる恐れがあることを学んだ。登場人物とお金の動きから見えてくるモノは?2015/12/26

マギカ鍋

8
東インド会社の昔から世界を股にかけた婚姻と莫大な富で歴史の裏舞台を紡いできたロスチャイルドの血脈を系図と富の流れから考察。英の役割からホームズが登場するが系図の活用はむしろ犬神家の謎を解く金田一耕介的。驚愕の繋がりに陰謀も彷彿するが経済活動の戦略を陰謀と呼ぶなら、そこら中に溢れ、この血脈が無いとしても顔ぶれが変わるだけ。むしろこの歴史の切り口から行き過ぎる経済活動の罪と思想さえ言い訳に見える階層対立の悲劇、人の業の危険性に注目すべきだろう。この力は人類をどこに導くのだろう。倫理さえもどこか空しく見える。2013/05/26

ROY

8
ロスチャイルド家については、いろいろ取りざたされ、半信半疑ながらそんなこともあるかなと思っていたけれども、この本を読んで近現代史のあらゆる場面に顔を出しというか、作り上げてきたことがよくわかる。歴史上の人物のほとんどがロスチャイルド家と関係があったことに驚愕した。収奪され殺される何も知らない大部分の大衆と、あらゆる利権自分たちのものとするため閨閥を作り手段を選ばないごく少数の人間が存在することに暗鬱たるものを感じた。それはイデオロギーや哲学以前の存在であるだけに、溜息を付くしかなかった。2012/08/26

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