青藍の峠―幕末疾走録

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087716634
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ある若者が、蘭学者・緒方洪庵の適塾の門を叩く。礼儀正しい態度の裏に、実は「暗殺」の使命を隠していて──。尊皇攘夷の時代に、正義のありようを模索する若者の姿を描く、熱量あふれる成長物語。




犬飼 六岐[イヌカイロッキ]

内容説明

時は文久元年。田舎の村を出た若者・弥吉は、決意を胸に大坂へ向かう。蘭学者の緒方洪庵が開いた適塾に潜入し、折を見て「暗殺」することが彼の使命だった。しかし実際に洪庵の人柄に触れるうち、考えが変わっていく。一方、郷里の村では、尊王攘夷の急進派「天誅組」に加わるため、村人たちが動き出す。弥吉は挙兵を止めようと奔走するが―。「正義」とは何か。壮大な成長物語。

著者等紹介

犬飼六岐[イヌカイロッキ]
1964年大阪府生まれ。大阪教育大学卒業。公務員を経て、2000年「筋違い半介」で第六八回小説現代新人賞を受賞しデビュー。2010年に『蛻』で第一四四回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カザリ

31
ぱら読みしたけど、リズムが足りないというかユーモアがないというか。。2017/04/11

ASnowyHeron

29
天誅の名のもとに殺人を繰り返す話を期待したわけではないが、この時代の沸騰するような熱さがイマイチ感じられなかった。主人公の行動も心理もあいまいな感じで、サブタイトルの『幕末疾走録』は自分的には大げさでいらないと思う。2016/11/13

あかんべ

7
世の空気、その恐ろしさ。情報の遅れ、歪曲、独り歩き何が正しくて、悪いのか分からない怖さ。身分が歴然とした社会で所詮庶民は、使い潰されるのか。2016/08/22

逢日

5
超シリアスな内容だが面白かった。珍しく天誅組の変を題材に、幕末の中間期をクローズアップ。革命に昇華できず、陣痛の苦しみの最中だから読んでいて辛くなる。暴発を止めようと駆けつけるも、加熱しきった集団を抑える事はできない。これは幕末維新の反乱全てに表れる悲劇。天狗然り、西南戦争然り。作中では前半の下男生活も豊かに描き出される。塾の様子が牧歌的で、荒ぶる終盤と好対照。洪庵の生き様が素晴らしく、主人公に共感が湧く。脇役の配置も巧み。難をつけるとすれば、故郷の導入部分をもっと読みたかった感じ。しかし満足な読書時間。2021/07/26

mushoku2006

5
一言で言えば、 手に取ったのが失敗。2016/08/16

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