洋子さんの本棚

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087715910
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人生50年。少女時代の思い出から踏みしめてきた女の踊り場、抱腹絶倒の人生の極意まで──。ともに読書家として知られる作家とエッセイストが、本と人生を名著とともに語り尽くす、実践的対話集。

内容説明

女の人生50年。少女時代の思い出から踏みしめてきた女の踊り場、抱腹絶倒の人生の極意まで―。本と人生を読みほどき、語り尽くした、滋味あふれる対話集。

目次

第1章 少女時代の本棚―&“私たちをつくっている、ささやかな記憶の欠片”
第2章 少女から大人になる―&“忘れられないあの味、この味”
第3章 家を出る―&“わたしの中の海。産むこと、母になること”
第4章 人生のあめ玉―&“日々の習慣がくれる偉大な力”
第5章 旅立ち、そして祝福―&“女友達、男友達の条件”

著者等紹介

小川洋子[オガワヨウコ]
1962年、岡山県岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1988年「揚羽蝶が壊れる時」で第7回海燕新人文学賞を受賞。1991年「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞。2004年『博士の愛した数式』で第55回読売文学賞、第1回本屋大賞を受賞。同年、『ブラフマンの埋葬』で第32回泉鏡花文学賞を受賞。2006年『ミーナの行進』で第42回谷崎潤一郎賞を受賞

平松洋子[ヒラマツヨウコ]
1958年、岡山県倉敷市生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。1993年『とっておきのタイ料理』を刊行。2006年『買えない味』で第16回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2012年『野蛮な読書』で第28回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

154
お二人ともにファンなので読んでいて二人の対談集がしかも読書が中心で非常に楽しめました。お二人ともに岡山出身なのですね。岡山朝日高校とノートルダム清心とのことですごい才女同士なのですね。お二人が読まれていた本が章ごとに挙げられていますが私の読んだ本とも結構かぶっているので読みたい本が増えると思っていましたが少し肩透かしでした。2016/04/16

hiro

139
同郷で同世代の洋子さん二人の本と人生を語った対話集ということで、どんな本が登場するのか興味があって読んだ。登場した本はほとんどが読んだことはなかったが、『海鳴り』『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』と『アンネの日記』は是非読みたくなった。〈巻末附録〉の人生問答で、一夜をともにするとしたら誰がいいですかという質問に、平松さんの答えは光源氏なのに対して、なぜダイアナではなくカミラなのか尋ねたいのでチャールズ皇太子という小川さんの答えには、思わず笑ってしまった。ゆるいガールズトーク?も面白かった。2015/02/01

pino

134
お二人の読書体験はまるで本を巡る探検のよう。みっしりと語られた言葉をノートにメモしながら読む。夢中で罫線も無視して書きつける。言葉の海にザブンと飛び込んで手足に海藻を纏ってぷかっと水面に浮かぶラッコの気分。深みのある言葉をたくさん拾った。とは言え「三度の裁ちばさみ」の話の流れは同じ女性としてドキリとする。時に本を読むことで心の闇を照らされ立ちすくむ。でも結局本に居場所を求めてしまう。本には異界という地続きの場所もある。本=人生。言葉を生業としている作家に宿る力を知る。それを享受できるとは。なんという幸せ。2017/06/02

あじ

82
読書をグレープフルーツジュースに例えてみる。私はコップの輪郭を撫でるだけの、稚拙な読み方しか出来ない。でも二人の洋子さんはジュースを果肉、半濁果汁、上澄みの層に分離してなお至るまでの過程を、仔細に論理的に語る術を持っている。表現者として女としての50年の生。人生を五つのエピグラフにし、その時代に読んだ本の真髄を、二人で言葉を補い合い確認する作業。シーツの両端を持ち、ピンと張ったベッドメイクのよう。私はそのベッドで、心ゆくまでお二人の本棚を貪った。2015/02/14

metoo

78
洋子さんと洋子さんの本にまつわる対談。洋子で思い出すのはアメリカ人と結婚した元職場の先輩。「アメリカ人と結婚するってどうですか?」と尋ねたら「男なんてナニジンでも一緒」と答えた素敵な先輩。もう一人は小野洋子(オノヨーコ)。洋子って憧れる。私も洋子っていう名前だったらこんなに素敵な文章が書けるようになってたはず。少女時代の思い出の本に小川洋子さんが「にんじん」を挙げているのが嬉しい。「にんじん」が三冊も実家にあった。私の父は余程この本を私に読ませたかったようだ。この対談を読了し読みたい本がまた増えた。2017/03/27

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