出版社内容情報
「青葉おひさまの家」で暮らす子どもたち。
夏祭り、運動会、クリスマス。そして迎える、大切な人との別れ。
さよならの日に向けて、4人の小学生が計画した「作戦」とは……?
著者渾身の最新長編小説。
直木賞受賞後第一作!
著者等紹介
朝井リョウ[アサイリョウ]
1989年5月生まれ、岐阜県出身。2009年「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞(集英社)を受賞しデビュー。12年に同作が映画化され、注目を集める。また、同年『もういちど生まれる』で第147回直木賞候補に。13年『何者』で第148回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
838
タイトルは、もう最高だと言っていい。それに魅かれたのと、朝日新聞の書評欄で紹介されていたのとで購入し、読むことに。あちこちでの評判はすこぶるいい。私も悪くないとは思う。この作品に感激したという人も多いだろう。それもわからなくはない。しかし、小説としては、いかにも饒舌で甘い。その饒舌さが感銘の質を日常のレベルにとどめてしまっている。直木賞受賞後第1作ということを意識しすぎたのかも知れない。この著者にはまだ可能性があると思う。こんなあたりで妥協してしまってはいけない。子供の持っている可能性はもっとあるはずだ。2016/08/07
アサガオ
534
世界地図の下書き( ̄ー ̄)「両親◇事故死◇暴力」.「太輔◇『青葉おひさまの家』での生活」.「心は折れ、内へ内へと心を閉ざす◇『何で僕だけがこんな目にあわなければならなかったのか』」.「お前だけが辛いんじゃない◇皆、おひさまに照らされて、上に向かって生きようと必死に自分と闘っている◇現実と向き合って生きている」.「仲間たちとの友情◇心は外へ開く◇夏祭り◇運動会◇クリスマス」.「高校生の佐緒里◇別れの時◇願いとばし」.「道はどこまでも続く◇自分らしく何度世界地図を書き直したっていい◇『君だけの世界地図を!』」2016/07/13
風眠
506
児童養護施設に暮らす子どもたちが主人公の物語。子どもたちが大人過ぎるんじゃないか、小学生がこんな発想をするのは不自然、などの意見もあるようだが、私はそうは思わない。虐待、いじめ、家庭の事情等々。複雑な環境で暮らす子どもたちは、私たちが考えるよりはずっと大人だ。いや、大人であることが巧みだと言う方が合っているかもしれない。本当は子どもでいたいのに、大人にならなければならなかった子どもたち。そういう子どもたちの微妙な心理が愛おしい良作。実際の大人のほうがずっと子どもだな、ちゃんとした大人にならないと、と思う。2013/09/08
ダイ@2019.11.2~一時休止
481
読メきっかけで読み始めた作者その1。児童養護施設の話は今までに読んだ有村さん・七河さんの作品では先生が主役なのに対し、朝井さんの作品は児童が主役。子供らしいなって進め方で最後ちょっと切ない。2014/09/12
アサガオ先生
447
世界地図の下書き( ̄ー ̄)「両親◇事故死◇暴力」.「太輔◇『青葉おひさまの家』での生活」.「心は折れ、内へ内へと心を閉ざす◇『何で僕だけがこんな目にあわなければならなかったのか』」.「お前だけが辛いんじゃない◇皆、おひさまに照らされて、上に向かって生きようと必死に自分と闘っている◇現実と向き合って生きている」.「仲間たちとの友情◇心は外へ開く◇夏祭り◇運動会◇クリスマス」.「高校生の佐緒里◇別れの時◇願いとばし」.「道はどこまでも続く◇自分らしく何度世界地図を書き直したっていい◇『君だけの世界地図を!』」2016/11/16