セーヌの川辺

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087712469
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

おなじ空の下で考えるぼくたちの“いま”のこと、そして“明日”のこと。日々のフランス暮らしから紡がれる、“異国の客”による思索のクロニクル、第2弾。

目次

聖マルタン、愛知万博、植民地の料理、車を燃やす
クリスマス、EUと多言語社会、コープランド、ブルギニヨン
厳寒体験、エネルギー問題、全世界が流謫の地
街頭民主主義、社会サービスの質
スコットランドの縁ふたつ
ピカソの見かた、書くための出発
マテラッツィが言ったこと
川辺の公園、共和国、独立戦争
冬の到来、エッフェル塔、敗者の歴史
カルメン、モンブラン、南部高速道路
ケ・ブランリーとディズニーランド
ラングドックの語学学校、サルコジ、ソミエール
フランスの景観、アズールとアスマール
修理するアフリカ人、翻訳文化、フランスの変化
サン・ナゼール、交通の方針
二十歳の頃、町の事件、異国としての日本
フィレンツェ、ドゥオーモ、工学的関心
セーヌ川を船で行く―あるいは内水面の文化史

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sibasiba

14
『異国の客』の続編的フランス在住エッセイ。川と運河の違いなんて意識したことなかったな。フィレンツェの建築について。日本とフランスの道路事情比較。植民地料理。読み易く心地よい文章と考えさせられる内容。2014/03/26

泉を乱す

8
2007年から2008年のエッセイ。作家がフランス(パリではない)に在住してたころの。 すべていい話だが、ディズニーランドについての話が「いいね!」の連続でした。2021/03/22

shishi

5
[A]池澤夏樹のエッセイ。『異国の客』に次ぐフランス滞在記。フランスと日本の文化比較、些細なきっかけから広がる文学談、著者の日常の記録。ひとつひとつは、エッセイとしては長めの文章で、いくつかの主題について流れるように進む筆に導かれるままスイスイと読めた。ちょこちょこ書名や人物が出てくるので読書欲を湧かしてくれる一冊。2005年頃のフランスの政情などにも言及していて勉強にもなる。2011/08/19

ユカ

4
かなりの新しい知識が私の中に入ってきて…読後さて総括を、と思ってもなにも出てこない、という不思議な本だった。確かにへぇ、とかそうなんだ、と頷いた記憶はあるのに、そこから想起して考え事に耽ったりしたのに、何に感心したのか覚えていない。内容が濃すぎたか。2020/07/30

ジュースの素

4
「異国の客」に次ぐ フランス在住の二冊目。 それにしても彼は用事が多くて近隣や日本への出張が頻繁だ。フランスに住んでいれば多くの国へは 日本とは比べものにならない程 身軽に足を運べそうだ。地理的に。 社会の様々を日本とは比べたくはないと何度も書いているが 結局比べる事になる話題が多い。日本と言う社会を背負って来た以上仕方のない事。使える国土の広さが大きいことを非常に感じている。実は私もパリの空港までの30分間、あまりの平らな穀倉地帯に驚いた経緯がある。2015/04/14

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